集英社文庫
悦びの流刑地

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  • サイズ 文庫判/ページ数 226p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784087460223
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和初期、下町の貧民窟に暮らす美しい姉と盲目の弟。一歩も外に出ることのない弟の愉しみは、姉が勤め先の料亭から持ち帰る女作家の書き損じ原稿を読むことだった―。姉と弟の近親相姦的な関係に、小説の盗み読みから始まった虚構世界が入り込んでいき…。淫靡で罪深い愛欲生活の夢と現が交錯する果てに、衝撃的な結末が!官能と幻想が炸裂する傑作長編小説。

著者等紹介

岩井志麻子[イワイシマコ]
岡山県生まれ。1999年「ぼっけえ、きょうてえ」で第六回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。同題の作品集で山本周五郎賞、『チャイ・コイ』で婦人公論文芸賞、『自由戀愛』で島清恋愛文学賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

365
なかなかに凝った造りの構成をとる。姉と盲目の弟という現実世界と、そこに混入してくる小説内世界。物語の時空は、ことさらに大正末期から昭和初期に設定されているのだが、それはノスタルジーよりは禍々しさを喚起するもののようだ。最も近いものを揚げれば寺山修司や唐十郎らのアングラ演劇が持っていた感覚に近い。あるいは、乱歩を思わせないでもない。また、ここでは性は肯定的に語られることはなく、徹頭徹尾淫靡なものとして小説の全体に覆い被さっている。タイトルの「悦びの」もまた倒錯の匂いに満ちる。2020/01/04

こぽぞう☆

17
図書館本。西原理恵子の漫画に出てくる著者が気持ち悪く、テレビでたまに見かけても感じ悪いので、読まず嫌いしてた作家さん。これはなかなか幽玄の世界の官能本。千早茜さんを最初に読んだときを思い出した。林真理子さんなんかはメディアでの露出は感じ悪くないのに、作品は下品だから人は見かけによらないのだなあ。2020/02/19

Spok

7
悦びの場面が多すぎてゲンナリ。面白かったのはラスト数ページだった。2019/07/20

こうへい

6
とんでもない作品を発見した。近親相姦描写の官能小説かと思いきや、まさかのどんでん返し。尤も予測出来る伏線はありましたが。岩井さんの作品は初ですが凄まじいですね。女性ならではの感性とオブラートに包まれた下ネタフレーズの数々。「姉さんの春の雪解け水」なんて中々出て来ない(笑)2014/03/06

ぽん酢

4
そもそものそもそもに。欲情の対象がド変態で自称ノーマルのわたしは嫉妬心ムクムク。岩井氏の作品はまだ2作目ですが、2作共に感じたのは女性らしいなと思うディティールの荒さ。それが、また妄想をかき立てるという。。。まさか?!ワザと?! そんなわけで、普通なら”伏線が繋がる最後”というものに感嘆するのですが、この作品に至ってはそれがガッカリで。いい意味でガッカリで。そんなの成立しないのはわかっているのに、綺麗も見事もすっきりも何もいらないから、永遠に続け、変態劇場よ!との願いも届かず読了。(称賛しています)2013/11/15

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