出版社内容情報
函館発の連続殺人。保井凜刑事は被害者と関わりある事件を担当したため、警視庁の神谷達と協力し捜査を進めるが…。『検証捜査』兄弟編。
内容説明
北海道大沼で雪の中から、平田の射殺体が発見された。函館中央署の保井凛は、平田に暴行されたと被害届が出ていたことを思い出す。早速、被害者の珠希を訪ねると、姿を晦ましていた。進展なく迎えた初夏、東京で女の射殺体が発見される。凛は、警視庁の神谷と捜査を進めていくが…。連続殺人の狙いは金か怨恨か?巧妙に計画された重大犯罪に熱き刑事魂の捜査チームが挑む。待望の「検証捜査」兄弟編。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。青山学院大学卒業。会社勤務のかたわら執筆した「8年」で第13回小説すばる新人賞受賞。スポーツ青春小説、警察小説の分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
479
『検証捜査』の外伝(しつこいようだがシリーズではない)中、読み残した最後の作品。時と場所こそ違えども処刑スタイルで射殺された二つの事件を、函館の凛と東京の神谷が合同で捜査。なるほど、この事件が最終作『共謀捜査』へとつながるわけか。外伝なので必ずしも順番を気にする必要はないと思っていたが、これは『共謀』の前に読まれるべき。そして、二人のぎこちない恋愛関係は不要だと思う。2021/08/07
旅するランナー
174
函館と新宿で起こる射殺事件。検証捜査シリーズの今回の主役は、函館中央署安井凜と警視庁捜査一課神谷悟郎。いつの間にか二人が年の差遠距離恋愛してたなんて知らーず。いつもの刑事ものと違う味付けが施されています。思ってた以上に規模の大きな犯罪の熱源だなぁと感じる人も少なからーず。シリーズメンバーや被害者支援課村野がちょこちょこ顔出します。結局警察庁永井が全部持って行く気がしてならーず。次作はリヨンで美食捜査…ありえーず。2020/02/08
KAZOO
122
堂場さんの「・・・捜査」シリーズ5作目です。私もすべて読んだのですが内容は最初のと最近の4作目くらいしか覚えていません。今回は北海道にいる刑事と捜査1課の刑事が割りない中になって、函館近辺の大沼で起こった殺人事件と東京で起こった殺人事件を何とか解決しようとします。警察内部のほかの場所が絡んでいて最後は事件の背景が明らかになるのですが犯人は・・・・?次に続いていくのでしょうが、ICPOに出向していく警察庁幹部の言葉で海外にも出ていくのでしょうか。2019/07/30
ふう
94
シリーズ1冊目「検証捜査」の陰湿で気の重くなるおもしろさが好きでした。以来読み続けているのは、ミステリーとしてのどきどき感だけでなく、検証捜査のメンバーが少しずつ絡み合い助け合っている、そのチームワークに惹かれてです。知恵だけでなく、ときに体を張っての連携に今回はプラス恋愛。事件も戦後にまで遡り、ロシアマフィアや新しい警察の捜査部署が関係して、納得のいかない結末でした。そんな時代なんでしょうか。ひょっとして次作は国際捜査? ついていけないかもしれません。2019/08/11
雅
91
函館の事件を皮切りにあちこち舞台が変わって忙しい。でもその土地の情報がしっかりしているから読んでて楽しい。登場人物の内面に深く入っていくから感情移入しやすいし。熱いスポーツ作品もいいけど、冬の警察作品も読み応えがある2020/10/02
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