出版社内容情報
評判の画家に描かせた肖像画が届いた直後、大企業の社長が自殺して──!? その肖像画を見たクロロックは怪しい匂いをかぎつけ……。表題作のほか、2編を収録。(インタビュー・長尾 治)
内容説明
評判の画家に描かせた肖像画が届いた直後、大企業の社長が自殺した。社長室のある八階から飛び下りたのだ。疑惑の肖像画を見たクロロックは、かすかに漂う怪しい匂いをかぎつけた。しかも現場に来た刑事によると、この画家が描いた人間は次々と亡くなっているといい―!?正義の吸血鬼父娘が、事件に潜む闇を斬る!!表題作のほか『吸血鬼とお茶を』『鏡を愛した吸血鬼』の2編を収録。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。桐朋高等学校卒業。76年、サラリーマン生活のなかで執筆した「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、ミステリー界に新風を吹き込む。以後、幅広い分野の小説を発表、ベストセラー膨大。2005年度日本ミステリー文学大賞受賞。16年『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
20
吸血鬼シリーズ。表題作、肖像画が届いた直後にその社長が自殺して…途中面白かったけど色々あったのに最後切り替え早すぎぃ! シリーズ表紙初代イラストレーター・長尾治さんへのインタビューも収録。 吸血鬼とお茶を/吸血鬼と生きている肖像画/鏡を愛した吸血鬼2021/03/25
Kana
18
短編集で読みやすく一気に読了。クロックくみたいな父親だったら楽しいだろうな。と思う。本人たちは大変かもしれないけれどエリカのような半吸血鬼で不思議な力があるところも羨ましい。2019/06/26
白雪ちょこ
15
久々の吸血シリーズ。 とても面白かった。 全3話収録で、サスペンス要素というよりもファンタジー要素が強く、アニメやドラマ化すれば絶対に面白いと感じた。 人の魂、そして念というものは必ずあると思う。 物や人形、大切にしてきたもの、そして後悔や未練といったもの。 それは動物などにはない、人間だからこそ持っている、言わば見えない兇器の一つなのだと思う。 ファンタジー要素と上手く掛け合わされ、見事な物語だった。2021/09/02
小梅さん。
10
楽しかったー。 今回は、涼子の活躍?がなくってちょっと残念。 ま、あんまり活躍されるとクロロック氏が大変だけどw 肖像画の話、不気味だったー。 あんな発想するやつがいるなんてね。 肖像画が立派であるほどおぞましい。 ドリアン・グレイかよ、みたいな。 でも、エリカたちの存在がお話しを明るくしてくれる。 赤川さんの作品は、いつ読んでも楽しい。 2019/08/29
小春日和は秋
5
短編集、今回も一気読み。クロロックとエリカが活躍してます。2019/06/27