出版社内容情報
幕閣の勢力争いに巻き込まれた眠狂四郎。次々と現れる刺客を、少林寺拳法の使い手・陳孫の助けを借りながら躱_かわ_していく。そしてひとりの女を匿_かくま_うことになるが……。昭和エンタメの極致。(解説・藤沢周)
内容説明
「眠狂四郎殿、とお見受けいたす」―佐渡の金銀山の不正を探っていた隠密が次々と姿を消した。真相究明に乗り出した狂四郎に襲いかかる刺客。少林寺拳法の使い手・陳孫らの助けを借りて罠をかいくぐりつつ、見えてきたのは加賀の豪商・銭屋五兵衛らによる恐るべき陰謀だった!大奥の秘事や柳生との御前試合など、アップテンポに押し寄せる興奮。原点にして至高、これぞ昭和エンタメの斬れ味。
著者等紹介
柴田錬三郎[シバタレンザブロウ]
1917年岡山県生まれ。本姓斎藤。慶應義塾大学文学部卒業。在学中『三田文学』に処女作「十円紙幣」を発表。戦後、編集者生活を経て、51年『イエスの裔』で第26回直木賞受賞。78年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
50
面白かったです。次々に姿を消す隠密の真相を明かすために暗躍する狂四郎。その影に隠された陰謀を探り当てるまでに至ります。狂四郎が今後陰謀にどう立ち会うのかが気になって仕方ありません。下巻も読みます。2022/12/25
k
1
眠狂四郎強いね。 どうやって話が収束するのか?2019/08/27
mordidaman
1
久方ぶりに再読しました。本来ならば無頼控から読むのが良いかと思います。本作では主人公の素性は語られておりませんので。 剣豪を描いた作品では五味康佑が最高だと思いますが、本作もそれに続くものと思います。 作者は漢語の素養が深く漢字の使い方などあらためて素晴らしいものと感じました。 五味の柳生武芸帳は和製ハードボイルドと感じましたが、遠藤周作曰く、そんな浅いものではないと… 眠狂四郎は斬って斬って斬りまくり、周りに死体の山を築きますが、確かにアメリカのタフネスとは異質のものを感じます。2019/08/06