内容説明
原田は、首都圏で“家庭教師のシーザー”を運営する会社で働いている。大学生のアルバイト講師たちの指導と相談を受け、派遣先の家庭で虐待など深刻な問題がありそうなら自ら家庭訪問を行う。スタッフたちから奇妙な相談が持ち込まれるたび、原田の家に入り浸っている女子高生・リサは「それぞれの家の事情だから放っておけばいい」と言うが…。驚愕のラストが待ち受ける家庭訪問ミステリー。
著者等紹介
青柳碧人[アオヤギアイト]
1980年生まれ。千葉県出身。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。2009年『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞し、デビュー。小説執筆だけでなく漫画原作も手がけている。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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れみ
129
家庭教師派遣会社で働く主人公・原田が大学生のアルバイト講師たちの持ち込む相談を受けて家庭訪問を行うなかで“家庭の事情”が見えていく…というお話。学校や塾の先生とは違って生徒の家に入り家族と接する機会も多い家庭教師。とはいえ虐待などの兆候があったとしてどこまで介入するかは難しい問題という気がする。…しかしそんな問題を飛び越えて原田の内面や過去が深く関係する形で展開する物語。原田の家に現れる“リサ”の違和感とかで予想通りなところもありつつ、エピローグで意外な人がオイシイところを全部持っていったという感じも…。2020/08/24
ちょろこ
127
シリアスなミステリ、の一冊。家庭教師が家庭内の謎に迫る物語。てっきり、家政婦は見た!系の明るさもあるミステリかと思っていたら、予想外にシリアスなミステリだった。家庭内の事情にどこまで踏み込んでいいのか、踏み込むラインはどこか、判断に迷うのは当然。でも今のご時世、この気づき、踏み込みはもっと活かされていって欲しい、活かされるべきだと感じた。ミステリとしての真相を解明していく過程、意外なラストには面白さ感じたが、同時に心の傷の深さ、傷がもたらすものを痛感せざるをえない。ちょっと心に残る作品。2019/09/12
雅
98
家庭教師だからこそ見える家庭内の問題。虐待という重たいテーマなだけに、暗めの内容でした。2022/01/07
dr2006
91
お仕事小説かと思ってたが、派遣先の家庭の異常を解き明かす、実にミステリーだった。自分も派遣型家庭教師のバイトをしていたことがあるが、派遣先の家族の事情に立ち入るような濃い関係を持った記憶はない。主人公の原田は、派遣先の生徒や家庭に何らかの問題が起きた場合、担当講師に代わり家庭訪問する業務を担っている。最近採用さればかりで前向きな清遠初美と行動を共にしている。女子高生のリサは独身の原田の自宅に入り浸り、原田が訪問先の問題解決に行き詰まると、的確なアドバイスをしてくれる謎の存在だ。斬新なプロット、面白かった。2021/04/06
ダイ@2019.11.2~一時休止
89
連作短編集。家庭教師の派遣先の問題を解決していく。いろんな形の家庭問題がありますね。でもやっぱ最終話が一番驚いた。2019/05/09
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