内容説明
青森県五所川原市にある一軒の農家の屋根裏から、膨大な数の古文書が発見された。当初は新たな古代文明の存在に熱狂する地元。ところが1992年の訴訟をきっかけに、その真偽を問う一大論争が巻き起こった。この「東日流外三郡誌」を巡る戦後最大の偽書事件を、東奥日報の一人の青年記者が綿密な取材を重ね、偽書である証拠を突き付けていく―。事件後見えてきた新たな考察を加えた迫真のルポ。
目次
謎の古文書
筆跡鑑定
偽書説
告発と告白
描かれた世界
真偽論争
御神体
古文書商法
聖地
増殖
会見
奉納額
はんかくさい
判決
マスメディア
怨念
ニセ化石
寛政原本
動機
著者等紹介
斉藤光政[サイトウミツマサ]
1959年岩手県盛岡市生まれ、青森県八戸市育ち。83年青森県の代表紙である東奥日報社に入社し、現在は編集局次長。「東日流外三郡誌」の偽書事件に関わった他、三沢基地をはじめとした在日米軍、自衛隊、旧軍関係の調査報道で知られ、2000年第6回平和協同ジャーナリスト基金賞大賞、07年第11回新聞労連ジャーナリズム大賞、09年第9回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞など次々と受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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