出版社内容情報
上田 秀人[ウエダ ヒデト]
著・文・その他
内容説明
三代将軍家光は、島原の乱鎮圧後、島原藩松倉家を潰した。牢人となった旧藩士たちは、松倉家と隣接する平戸藩松浦家へ狼藉をしかける。苦慮した松浦肥前守は、再び斎弦ノ丞を辻番に任命し、家の安泰を図ろうとする。一方、将軍“御成”の栄誉を巡り、松平伊豆守ら重臣の権力抗争が激化。この“御成”を狙う企みを知った弦ノ丞に密命が下るが…。藩のため奮迅する辻番たちの活躍!書き下ろし時代小説。
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。97年第20回小説CLUB新人賞佳作を受賞しデビュー。以来、歴史知識を巧みに活かした時代小説、歴史小説を中心に執筆。2010年、『孤闘 立花宗茂』で第16回中山義秀文学賞、14年『奥右筆秘帳』シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
80
辻番奮闘記「御成」2巻。将軍御成に、松倉藩お取りつぶしになった旧藩士、藩主が謹慎を命ぜられた寺沢藩、幕閣中枢の権力争い町奉行の思惑に、松浦藩安泰のため藩命が辻番頭とはいえ降格人事斎弦ノ丞に下される。辻番なのであまり表にはでれず活躍するも少し物足りなさを感じる作品でした。2019/10/13
サケ太
14
大分前に読んだ作品の続編だったのに、非常に読みやすい。島原の乱の二年後。その余波が未だに見える江戸。平戸藩松浦家は、再び斎弦ノ丞を辻番に戻す。三代目将軍、徳川家光の“御成”を機に起こる騒動。消えた辻番。赦しを得るため。それぞれの思惑が交差し、序盤、中盤と溜めに溜めての終盤の戦闘。解説がスーッと入る。現代の問題とそれに対する回答も提示されている素晴らしい作品。2018/11/09
Atsushi Kobayashi
13
ちょっと、おもろい。主人公の設定が、交番のおまわりさんみたいな状態で、どこまで話が展開できるか?です。2018/10/22
蕭白
6
シリーズ2作目。他のシリーズほど主人公の色は強くないが、終盤にあった、嫁との会話は良かったです。2019/11/26
わたしは元気
5
今までと違って、主人公のお嫁さんが、おとなしい人ですね。 次、楽しみです。2021/03/25
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- 和書
- きっと、これは赤