出版社内容情報
北大路亀助は、老舗料亭のお坊ちゃん。先輩に誘われて謎の美食サークルに入ったら次々に事件に巻き込まれ!? 色気より食気の素人探偵が人助けに奔走するほっこりグルメミステリー。(解説/大森 望)
八木 圭一[ヤギケイイチ]
著・文・その他
内容説明
あの一皿にヒントが隠されていたのか―。ある夜、グルメライターの北大路亀助は先輩の河口に誘われて食通のメンバーと絶品の熟成鮨を堪能していた。だが、メンバーの一人がその直後に死亡し、店が食中毒を疑われる事態に。閉店を迫られる店主を救うため、亀助は持ち前の味覚を駆使して、犯人探しをはじめる。事件解決のために食べまくる亀助に、食欲を刺激される美食満載のグルメミステリー。
著者等紹介
八木圭一[ヤギケイイチ]
1979年、北海道出身。横浜国立大学卒業後、雑誌編集者、コピーライターを経て、IT企業でUXライターをしている。2013年『一千兆円の身代金』で、第12回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
130
ナツイチ2019対象本 ドロドロした愛憎劇があるかと思いきや、人間関係を軽く扱う人間を特に悪気もなく描いていたり心理描写にムラがあるような感じの作品でした。しかしフグ毒を扱う犯人の計画性には怖さというより人間の秘めたる執念が見え隠れ…。こういう描写は大好きです。 2019/09/28
ゴンゾウ@新潮部
110
老舗の料亭を実家に持つグルメサイトの人気ライターが周りで起こる事件を解決するグルメミステリー。主人公がグルメサイトのライターという設定が時代を感じる。実在する有名店がところどころに登場。事件解決がサクサク進み読みやすい。最後に恋の予感。次作があるのか。北海道の方言に違和感。【ナツイチ 2019】2019/12/19
ダイ@2019.11.2~一時休止
96
美食ミステリー。今までの八木さんと違って軽い感じで楽しめました。自分の普段食べる食事からは程遠い世界です。2018/06/17
えみ
61
美味しいものをおいしいねと共感しながら食べる楽しさ。この想いは本当に何ものにも代え難い!そんな食いしん坊の私にこの小説が提供してくれるもの、それは…期待感高まるワクワクなオードブル、お口直しの恋談議を挟みながらの、美味で華麗なメインディッシュ、そしてデザートはお洒落に盛り付けられたミステリ。満足いくフルコース!!食を愛してやまないグルメライターの亀助は、食に纏わる事件が起これば一転して事件の真相を暴いていく美食探偵に変身。肥えた舌を駆使して次々と事件解決へと導いていく。食とミステリのマリアージュな一冊!2023/03/04
み
25
さくさくと♪一話目で、普通のグルメライターさんかと思ってたら(@_@)スゴイお家柄な設定に、ちと引いたものの。その後も楽しみました。残り2作も手元にあるので読み進めます。2022/08/19