出版社内容情報
健全な国土開発の妨げとなる地縛霊を説得して成仏してもらうという幽冥推進課の業務にも慣れてきた夕霞。通勤途中、駅のコインロッカーで子供の地縛霊と出会い……? あやかしお仕事小説第2弾!
竹林 七草[タケバヤシナナクサ]
著・文・その他
内容説明
新橋のボロビルの地下にひっそり存在する、幽冥推進課。地縛霊を説得して成仏させるという業務にも慣れてきた夕霞。地縛霊の噂が観光名所の集客の妨げになっているので何とかしてほしいと依頼を受ける。現地へ赴いて老女の霊を確認したものの、調査の結果、彼女は「幽冥推進課の業務範囲外」だと上司に言われてしまい…。人々の遺した想いと向き合う、笑えて泣ける心霊お仕事小説第2弾!
著者等紹介
竹林七草[タケバヤシナナクサ]
1976年生まれ。2011年、第六回小学館ライトノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SJW
122
シリーズ第2弾、今回はハイキングコースの石壁から動けないおばさんの生き霊、新橋駅のコインロッカーのそばにいる子供の地縛霊、千葉の新興住宅地の道路わきにあるお稲荷さまの3話。特に2話には電車に乗っていたにも関わらず涙腺が崩壊したが、上司とののり突っ込みに笑ったりと読後感の爽快感が嬉しく癒されてしまう。また解説を本物の「国土交通省国土政策局長」が執筆し、絶賛しているのも微笑ましい。心霊お仕事小説と分類していたがなるほどと納得してしまう。2020/04/21
寂しがり屋の狼さん
62
今回は切ないお話しが続いたかな(’-’*)♪火車先輩の事も気になります🐱次を読まなきゃ(*^.^*)2019/09/08
はつばあば
53
これは本当によくできた作品です。恥かしながら涙腺が緩んで、正面に座る爺様に恥ずかしくて仕方ありません。昔ありましたよねぇコインロッカーに子供を。それでも産んでくれてありがとうと。・・泣けるでしょ、それだけじゃないです、私達大きな顔をしてこの国に住んでいます。まぁ庶民ですからご先祖様もそんなに悪いことはしてないはずです。過去の元国民のお陰で私達は安穏と暮らしているのですが、自然災害という魔物がいつ襲ってくるかわかりません。国土・農地や山が荒れ果てた状態では、現国民は元国民にいたたまれない想いでいっぱいです2021/01/31
ジンベエ親分
53
1巻は国交省内の書店でランキング1位だったらしい(笑) そして本巻では国交省の役人が解説まで務めている(笑) 笑いのツボをきっちり押さえる技もさることながら、今回は涙腺を刺激する技が冴えてきた。地縛霊だけではなく生き霊、果ては神様まで、幽冥推進課が取り扱う案件の幅も広がっている。そして親子の話が続くのは涙腺にはキツい(笑) それより前巻から予告はされていたが、いよいよ次巻では悲しい別れが待っていそうな予感が。夕霞は試用期間を終え、無事に正職員になれるのか?その時火車と辻神は?さ、次をはよ(笑)2018/06/22
ひさか
47
2018年3月集英社文庫刊。書下ろし。シリーズ2作目。ありふれた設定なので、2作目の展開を気にしていましたが、杞憂でした。よくできた展開で非常に面白いです。2020/10/01
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