出版社内容情報
御茶ノ水で奇妙な演説をするマスク男。男には鼻がない。私こそがどうやら彼の鼻らしい。マスクをした数千人の群衆が「鼻」をめぐりシュプレヒコールを挙げる。第150回芥川賞候補作。(解説/沼野充義)
内容説明
御茶ノ水、聖橋のたもとで演説をする奇妙な男。ゴーゴリの「鼻」と後藤明生の「挟み撃ち」について熱く語るその男は、大声を出すには相応しくないマスクをしている。そしてまた道行く人々もみな同様に。なぜ誰もが顔を隠しているのか、男の演説の意図は何なのか。支離滅裂に思える内容に耳を傾けるうち、次第に現実が歪み始め―。政治小説の再来を目指した表題作の他三篇を含む幻惑小説集。
著者等紹介
いとうせいこう[イトウセイコウ]
1961年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業後、出版社勤務を経て作家、芸人、ミュージシャンなど様々な分野で活躍中。88年、初めての小説『ノーライフキング』を刊行。2014年『想像ラジオ』で野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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