集英社文庫<br> 師父の遺言

個数:
電子版価格
¥649
  • 電書あり

集英社文庫
師父の遺言

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月25日 20時43分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087456516
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0193

出版社内容情報

演劇を学び松竹に入社した著者は、稀代の演出家にして昭和の怪人武智鉄二に出会う。反骨の師が全身全霊で教えた人生の闘い方とは。直木賞作家が波乱万丈の半生を綴る自伝文学!(解説/木ノ下裕一)


内容説明

京都祇園の料理屋に育ち、歌舞伎役者と親戚で、幼い頃から芝居に親しんだ著者。早稲田大学で演劇を学ぶうち、稀代の演出家にして昭和の怪人、武智鉄二に出会う。やがて“跡継ぎ”と見込まれ、弟子として武智の演出助手を務めるようになるが…。毀誉褒貶ありながら鬼才として名を馳せた反骨の師が、全身全霊で教えてくれた人生の闘い方とは!恋愛に似た師への想いと波乱の青春を描く自伝文学の傑作。

目次

複雑なお家の事情
里親との暮らし
常に他人がいる家
ミッションの学び
“オカセン”のこと
子供の目に残った芝居
インセンティブは歌右衛門
劇評家への道
政治の季節の終焉
演劇の季節〔ほか〕

著者等紹介

松井今朝子[マツイケサコ]
1953年京都市生まれ。早稲田大学卒業後、松竹入社。歌舞伎の企画・製作に携わる。97年、『東洲しゃらくさし』でデビュー。同年、『仲蔵狂乱』で第8回時代小説大賞を受賞。2007年、『吉原手引草』で第137回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

61
舞台裏に生きる師弟の世界。生まれ育った環境が、自然公私に影響を及ぶ過程に”縁”を感じる。転機を挙げるのであれば、17代目勘三郎の「寺子屋」の感想を勘三郎に語る件。育んだ眼力、感性といった感。興味深いのが、師父との出会い。後継者命名も、決して”偶然”ではなかろう。一方、師父と対照的なアプローチが齎す悲喜エピソードは、演芸の世界の深さであり、暗部なのかもしれない。「実業vs.廃業」。これが著者の本音であり、苦悩した要因でもあり、更には、キャリアを堪能した背景という気がする。2018/06/30

qoop

6
家・血縁・伝統といった前近代的価値観に背を向けたつもりがその牙城のような歌舞伎に浸る… その渦中で師父と慕う武智鉄二と出会い、薫陶を受けたことで、相反する前近代への思いと正面から向き合って切り結んだ著者の半生記。毀誉褒貶激しい武智について弟子である自分が書いても身贔屓と取られるだろうと一度は固辞した著者が、本書を記した理由は何か。武智の広範な業績を評価できる人材などいなかろうという諦念と、芸術至上主義者である彼を理解する時代はもはや訪れないとの諦観ゆえか。2017/10/27

バーベナ

2
古典芸能もわからない、武智鉄二氏のことも初めて知った。でも、著者が育った戦後の祇園、旧家の環境や、若者の熱量が迸っていた学生運動の時代、そしてバブルに向かう気配・・という時代の検証として、とても面白く読んだ。きっと、歌舞伎や演劇が好きなら更に熱くなれると思う。男性陣の柔らかくも突き放すような女言葉がなんとも雅やか。2022/10/26

shushu

2
著者の半世紀であるとともに、時代の社会、雰囲気、価値観、そのことへの著者の考えまで及んでいて、とても興味深い。注が丁寧に付いていて、こういうとこまで説明するんだ、とちょっと驚いたところもある。2018/01/02

rinrinkimkim

1
酒井23。文章が長くてちょっと三島に似てるな。と思いました。古典芸能(というか松竹)に深いつながりのある方で六代目の話なんかも出てきてて興味深かったです。ちょうど先週にっぽんの芸能で冨十郎さんを特集してて、読書と重なった。こういう家に生まれ、育った境遇でしか書けない(書き残せない)歌舞伎役者さんたちの素顔や舞台風景はぜひとも書いておいて欲しいです。演劇界新年号かるた「念には念を入れ歌右衛門の幕切れ」「金持ち喧嘩せず梅幸」はバカ受けしました。こういうのをたっぷりと読みたいです。2022/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12346416
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。