集英社文庫<br> 夜は満ちる

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集英社文庫
夜は満ちる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087456240
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

日常の裏側に死者たちは佇む。生きていた時に抱いていた想念が幻となってこの世に残っている者たちを誘う。闇の中で死者たちが開く異界への扉。恐怖と官能を湛えた極上の幻想奇譚集。(解説/東雅夫)


内容説明

「あたしね、今、恋をしてる」不倫相手の妻からの突然の告白だった。秘密の恋の聞き役となってしまった私だが、嘘ばかりで抱かれるだけの関係に疲れ、郷里へ戻った。その二年後、彼女の訃報が届き通夜に向かうが―。(「やまざくら」)欲望が、情念が生み出す幻影。ふと思い出す情事の気配。鏡の中に映る私ではない私―。エロティックな死臭が漂う切ない異界への招待。幻想怪奇小説集、全七編収録。

著者等紹介

小池真理子[コイケマリコ]
1952年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で第42回日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で第114回直木賞、98年『欲望』で第5回島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で第19回柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で第47回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

77
読友さんのレビューに惹かれて購入。タイトルに覚えがあるけど感想の登録もないし、2017年発行だし気のせいかと思いきや、2007年発行の新潮文庫版を二年前に読んでいた。なんてこったいと思ったのもつかの間、代謝のいい脳のおかげで、全作没頭して読めた。途中で結末を思い出したものもあれば、完全に忘れているものもあり、まったく驚きの記憶力だが、初読時より一層楽しめたので再読できてよかった。なんだか怖い、なぜだか怖いという得体の知れない恐怖の正体を知ったとき、ぞわり、ぞくり、じんわりと短編毎に異なる感情に包まれた。2020/03/31

HANA

64
怪談集。基本的に女性の一人語りなのだが、鬱々とした文章から紡ぎだされる内容はいつしか男と女、外部と内部、此岸と彼岸が溶け合う様相を呈して、深々と恐ろしい。文章自体は百鬼園先生を彷彿とさせ何が起こっているのかわからない怖さもそのままなんだけど、一番ベースにあるのが男女関係、それも道ならぬ恋なのでそこに地上の生臭さが付きまとってしまっているような。百鬼園先生が別格なだけあって、極上の怪談には違いないんだけど。特に面白く読めたのは表題作と「康平の背中」かなあ。特に後者、理外の理というのはやはりいいものである。2019/12/06

カブ

40
小池真理子、幻想怪奇小説集第二弾。7篇のゾッとして物悲しい物語。ついつい引き込まれてしまいます。2017/10/09

mr.lupin

39
小池真理子さんの著書6冊目読了。7編からなる幻想怪奇短編集。どの話も不倫絡みの内容で怖さよりも、微妙な悲壮感が漂っている作品が、多かったような気がした。過去に読了した小池さんの作品からは、ゾワゾワした怖さがあったが、今回はちょっと肩透かしを喰らった感じかな。もう少しゾワゾワ感、ドロドロ感があれば良かったかも。他の作品にまた期待しよう。⭐⭐★★★2023/09/02

June

38
「夜は満ちる」鬱病で風呂に入らず臭い夫と同じベットに寝ていると始まるのに面食らうが、好奇心を駆立てられ誘い込まれてしまう。回想シーンの〝割り箸を持ったままの右手の小指で、私の頬を軽く撫でた〟という表現に、男の気持ちも女の気持ちもよく表されているようでドキリとした。/実際の家そっくりなドールハウスの話と、父は亡き後妻の住む家でお風呂から出ると、親戚たちが集っていたという話が面白かった。流麗な文章と秘密めいた匂い。現実からいつの間にか非現実の世界に連れ込まれる怪奇短編、そんなに怖くなかったが、最後は怖かった。2018/04/09

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