出版社内容情報
東西冷戦時代、空自一等空尉・那須野治朗がF4ファントムを駆り、伝説への一歩を踏み出す。航空小説のスタンダード。当シリーズを熱烈に支持する書店員による対談を「解説」として収録した新装版!(対談/田口幹人 宇田川拓也)
鳴海 章[ナルミショウ]
内容説明
米ソ冷戦時代。航空自衛隊パイロット那須野治朗は、米軍大佐バーンズから「お前はソ連機を撃墜できるか?」と問われる。陰謀をはらんだ沖縄上空での米軍機密演習。那須野が迎え撃つ相手とは。そして彼が零戦を表す「ジーク」という二つ名を得た15年前の出来事とは。四半世紀にわたり読み継がれた名作“ゼロ・シリーズ”第一巻、待望の復刊。今こそ、男を取り戻し、そのG(重力)を体感せよ。
著者等紹介
鳴海章[ナルミショウ]
1958年北海道生まれ。日本大学法学部卒業。91年『ナイト・ダンサー』にて第37回江戸川乱歩賞を受賞し、同賞史上初の航空冒険小説家として脚光を浴びる。“ゼロ・シリーズ”四部作にて航空小説家としての地歩を築いた後、意欲的に作風を広げ、警察小説や時代小説などを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JACK
15
☆ 航空自衛隊の戦闘機パイロット那須野治朗を描く航空冒険小説4部作「ゼロ・シリーズ」の第1部。自衛隊は専守防衛の組織であるが、戦闘機の戦いは先手必勝の世界。実戦を経験した事が無い自衛隊という矛盾に満ちた組織で戦う戦闘機乗りたち。本作は那須野が零戦を表す「ジーク」という二つ名を持つに至る過去と、米軍が密かに開発した新型戦闘機を巡る陰謀が描かれます。空戦の描写が細かく、何が起こっているのか、パイロットが何を感じているのかがよく分かります。25年ぶりに再読しましたが、今読んでも圧巻です。2021/03/22
niz001
9
久しぶりに読んだけどやっぱり面白い。「ナイトダンサー」~「シャドーエコー」・ゼロシリーズ・原子力空母信濃シリーズ、今でこそ警察小説+時代小説メインの鳴海章さんやけど、初期の一連の航空小説はどれも燃える。2017/05/31
だいゆー
7
ファイターとして生まれた男の物語(^^2017/05/31
nabe
6
初文庫化以来に読んだが、楽しくて一気読みでした。著者初期の航空小説に夢中になっていたころを思い出した。画的には同じく夢中になったトップガンに被るところも多い気がするが、それはそれで状況がイメージできて良かったかな。 続くゼロシリーズも復刻を望みます。2017/06/04
ムー
5
かなりマニアックな作品ですね。今一つ入り込めずでした。 相棒の小池が死んで空自をやめて次につながってゆくのですね。2020/02/20
-
- 和書
- 大阪と堺 岩波文庫