出版社内容情報
突然、姿を消した美人イラストレーターsacra。盗作/剽窃、経歴詐称、結婚詐欺……嘘を重ね続けた彼女の正体を追う中で見えてきたものは──? 驚愕のラストがあなたを待つ。文庫書き下ろし。
青木 祐子[アオキユウコ]
内容説明
盗作疑惑が持ち上がる中、美人イラストレーターsacraが失踪した。彼女の幼馴染みでライターの朝倉は、クラスメイトや恩人、恋人などsacraに関わってきた人々にインタビューすることで彼女の真実に迫ろうと考える。盗作、経歴詐称、結婚詐欺など、息をするように繰り返した嘘の果てに姿を消したsacraは今、どこで何をしているのか。そして、彼女が本当に欲しかったものとは―?
著者等紹介
青木祐子[アオキユウコ]
長野県出身。「ぼくのズーマー」で2002年度ノベル大賞を受賞。集英社コバルト文庫を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
110
こんな悪女は絶対に許せないと思っていてイライラしていました。だが、読み進めると不思議に仕方ないかなと。 きっと誰も致命傷を負わないところでさくらが暗躍していたから許してしまうのかな。青木さんの人物描写が良かった。【ナツイチ 2017】2018/02/14
みかん🍊
106
読友さんにお借りした本、こんな人が身近にいたら怖い!嘘つきとか空想癖とかそんな可愛いレベルではない、人の作品や男そして経歴まで盗って悪びれる事もなく罪悪感もなくしれっと嘘で固める、でもこういう空っぽの美少女に男はコロッとやられるのね、見た目だけはいいからモデルとかでちやほやされて満足すればいいのに何で芸術に拘るんだろ、嘘つき女は嫌いです。『これは経費で落ちません! 』の作家さんなので読んだけど後味悪かった。2018/04/03
扉のこちら側
86
2018年140冊め。別作品を読んで作者買いしたが、これはおもしろかった。恩田陸や辻村深月が得意そうな、やっかいな女を巡る群像劇だが、青木さんらしさがある。最後のどんでん返しにやられてしまった。ただ彼女がそこまで絵に固執するきっかけとなったエピソードがあっさりしていたので、もっとドロドロとした感じで読みたかった。2018/05/10
優希
85
ここまでではないけれど、こういうことってあるなと思いつつ読みました。息をするように嘘を繰り返していたというのが刺さります。sacraは何をしているのか、欲しいものは何かが気になって仕方ありません。ただ、雰囲気はイマイチ嫌な感じがしました。2019/06/05
papako
77
こちらのレビューと表紙が気になって。いやー、さくら、すごい。人は見たいようにしか人を見ない。まるで鏡のように周りの『理想の美少女』を映しだすさくら。みんな騙されたとは思っていない。もうあっぱれとしか言えない。さくらの章の中に本心はあったのかなぁ。いや、そもそも本心あるのかしら。まさか、このままきれいに終わるの?と思わせてのラストまでお見事!こういう人もサイコパス?妖怪みたい。そして、さくら、美人で良かったね。2017/04/08
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