出版社内容情報
明治生まれの女が医者になり、愛する男性と結婚するということは、息苦しい時代を懸命に生きることだった。その一途で愛らしい95年の人生を余すことなく正直に描いた愛の自叙伝。(解説/養老孟司)
養老 静江[ヨウロウシズエ]
内容説明
大正期、女子医学専門学校を卒業した静江は、帝大出の青年弁護士の斡旋で東京帝大小児科医局に勤務することになった。だが、その弁護士に求婚されて退職、二児を儲ける。夫の事務所の仕事を手伝いながらも、次第に夫婦の間の溝を感じるようになっていく静江。ある日、夫の仕事を手伝う養老文雄に強く惹かれている自分に気付き…。十歳も年下の男性との恋を貫いた女医の一途で正直な愛の自叙伝。
目次
第1章 紫のつゆ草―遠い風景(遠い風景;ふるさと;幼い夢 ほか)
第2章 紫のつゆ草―新しい旅だち(鎌倉の二階家;小児科大塚医院;鎌倉ぐらし ほか)
第3章 ひとりでは生きられない(愛する人へ;新しい時代の主役たち;「いのちの母」の幸せ ほか)
著者等紹介
養老静江[ヨウロウシズエ]
1899年神奈川県津久井郡生まれ。神奈川県立第一高女(現横浜平沼高校)を経て1922年東京女子医学専門学校卒業。東京帝国大学医学部小児科介補、日本赤十字病院小児科助手。36年鎌倉で小児科大塚医院を開業。94年荻野吟子賞受賞。95年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
99
著者の文章を初めて読みました。それもそのはず、著者・養老静江さんは養老孟司さんのお母様だそうです。本書のあとがきを書かれたのが実に九三歳。自分の思い出をたどって書いてみようと随想を書きはじめられたのが八三歳の頃だったそうです。それだけで頭が下がります。年老いてなお何かを始めようとする意欲がおありになること、始めたことを継続なさることに敬服しました。文章は素直で飾らないもの。それを淡々と綴っていらっしゃる。もともと正直な方なのでしょう。「正直に自分らしく生きる」歳を取っても元気に生きる秘訣かも知れない。2016/10/26
Sakie
13
養老先生の母堂による随想録。真剣に好きなことをするのが人生との主義から、その人生は自由奔放でロマンチックで、気風は子供達に受け継がれているようだ。だが一方、二人目の夫つまり養老先生の尊父は昭和17年、33歳の若さで粟粒結核により亡くなっているので、苦労がない訳がない。本人はわがままに生きたと言うけれど、「八百屋の店先でリンゴをかじりながら買い物をする」姿も、傍からは真剣かつ鮮やかな生き方に見えたのではないだろうか。解説は養老先生。親は親であるので客観的な解説などできるかと、閉口した苦い顔が見えるようだ。2018/05/11
モモ
7
養老孟司さんのお母様の自叙伝です。鎌倉や津久井が舞台で土地勘もあり面白く読めました。明治、大正、昭和、平成を生きてこられた著者の話はすごかったです。2018/03/21
umiteru
2
養老孟司さんのお母さん!?の文庫?と手に取ると、家庭、子どもがいながら10歳年下の人に恋をして…という内容。おお、当時にしては、女医さんで、さらに恋にも一途で、何やら激しい女性の生き方!と興味深く読む。天は二物も三物も与えるのだなぁー描写も細かくその時代、その時代のその場にいるように引き込まれた。医者としてのご苦労、通勤時間のとてつもない長さややっと結ばれたご主人を亡くしてしまう急展開。「お前が幸せならいいんだよ」と子どもに言うお母さんだったそう。見習いたい。書かれた時が93歳の時の本だという。敬服。2018/12/01
takao
1
ふむ2022/01/05
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