出版社内容情報
クラスメイトの美少女・川野に頼まれ、野鳥を撮影することになった地味な草食系写真部員・設楽洋輔。撮影に出かけるたび、さまざまな「消失」事件に巻き込まれ……。青春ミステリー!(解説/三橋 暁)
長沢 樹[ナガサワイツキ]
内容説明
成績不振の写真部員・設楽洋輔は、眉目秀麗で天才で変態の岡江和馬の勉強指導と引換えに『フェティシズムの捕獲』を請け負うことに。高校一の美少女で生物部員の愛香の依頼で一緒に野鳥の撮影をしつつチャンスを狙う中、様々な「消失」事件に出会い…。天真瀾漫で運動神経抜群の愛香の突飛な行動、冷静かつ的確な岡江の推理を参考にしながら、設楽は意外な事件の真相に迫る。青春ミステリー!
著者等紹介
長沢樹[ナガサワイツキ]
新潟県生まれ。2011年、『消失グラデーション』で第31回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
63
たまたま見かけて。うーんいまいち。謎解き部分もすっきりしないし、登場人物たちが男子の夢?みたいだし。厨二くさいし。樋口真由シリーズほどふり切ってないし。残念。2020/10/05
ソラ
36
ミステリィ部分も良いんだけどキャラ読みしがちな自分にとっては登場人物がどいつもこいつもキャラが立ってるので読みやすく面白かった。続編出たらまた読みたい。2016/11/12
マッちゃま
23
主要な登場人物は何かしら萌えやクセ(変態!?)が有り、キャラミスだと言われたらそうなのかもしれないけど見事に人が死なない本格ミステリだわ。少年は鳥のように川を飛び越えたのか?挟み撃ちした筈のストーカーは何処に消えたのか?ペット盗難事件の隠された背景と人が瞬時に消える謎、密室で起きた転落は事故か、事件か?物語のホームズ役vsワトソン役が飾る爽やかな幕切れとなる表題作。無駄に多いのではと感じた人物たちも無駄ではなく活かされており、そのキャラの個性があっての配役ぶりが素敵でした。みんな可愛い…が僕の感想です。2016/11/03
カノコ
23
ただただキュート。こういう青春日常系連作はあまり読まないのだが、意外にもしっかりしたミステリが嬉しい誤算で楽しめた。瞬間移動した少年、消えた逃走者、音楽室の幽霊の謎。どの解法も、設定ありきで強引なところもあるのだが、読者を煙に巻いていないところは良い。何と言っても、個性がありすぎる登場人物たちがとってもキュート。シリーズ化するなら続きが楽しみ。2016/10/19
やなぎ
18
読メで見かけて、タイトルにつられて、購入。だって、前に住んでいた武蔵関から近いんだもの、上石神井(かみしゃくじい)。懐かしい地名に、期待し過ぎたのかもしれない。わかりにくかった。そして、中途半端にエロかった。欲求不満になった(笑)。うーん、60点。それでも、ピンと来る地名がタイトルに付いていたら、これからも買っちゃう。2017/12/08