集英社文庫<br> 田中角栄回想録

電子版価格
¥693
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
田中角栄回想録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087454796
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

桁はずれの実行力で戦後の一時代を築いた天才政治家・田中角栄。その栄光と苦闘の歴史を、23年間腹心の秘書として連れ添ってきた著者が、田中の肉声を交えて振り返る。写真多数。(解説/山本皓一)




早坂 茂三[ハヤサカシゲゾウ]

内容説明

スローガンは「決断と実行」。戦後の一時代を築き、いまも人々の記憶に残る田中角栄。日中国交回復と日本列島改造論を掲げて政界の頂点に立ち、ロッキード事件を経てからもその影響力を失わなかった。28歳での代議士初当選から法廷闘争の最中、病に倒れるまでに語られた思いや本音を、腹心の秘書であった著者が肉声を交えて紹介。不世出の天才政治家の素顔を浮き彫りにする超一級ノンフィクション。

目次

序章 ひとつの時代のはじまり、そして、終わり
第1章 青年代議士・田中角栄がみた戦後デモクラシー
第2章 池田・佐藤政権の屋台骨を支えつづけた十年
第3章 「列島改造」は田中政治のライトモチーフ
第4章 教育、職業、宗教についての見方、考え方
第5章 貿易自由化、経済自由化の本質
第6章 決断と実行 田中内閣波乱のスタート
第7章 日ソ外交史に残る田中・ブレジネフ会談
第8章 政治家の評価、官僚の評価、政党の評価
第9章 自民党最大派閥田中派の役割と実績

著者等紹介

早坂茂三[ハヤサカシゲゾウ]
1930年北海道函館市生まれ。早稲田大学政経学部卒業。東京タイムズ社政治部記者時代に田中角栄氏と出会い、以後23年間、敏腕秘書として勇名を馳せた。田中氏の病気療養を境にフリーとなり、政治評論家として活躍する。2004年6月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

異世界西郷さん

13
田中角栄の元秘書が角栄の政治信条・生き様を記した一冊。この本を読み終えて思ったのは、「角栄が現役の時代に生まれたかった」ということでした。文章の端々から滲み出る角栄の行動力や懐の深さ。この圧倒的な人間力に魅力を感じます。この手の本を読む度に思いますが、当時を知る人が段々といなくなり物事が過去から歴史になっていく様は何となく寂寥感を禁じ得ません。ただ、それが第三者による角栄の再評価に繋がっていくというのはなんだか複雑な気分です。田中角栄の真価はいかほどか。その結論が出るのはもう少し時間がかかりそうですね。2016/10/04

ずんず

3
田中角栄氏の考えがよくわかる。YouTubeで肉声を聞いてから読むと、ご本人が語っているように読めるかも。言語化が非常に上手で、読んでいるだけでも考えが伝わっている気がする。もし自分が氏の仕事に何か関わっていたら、「やらなきゃ」と思える程乗せられてしまうだろう。それだけイメージを言語化して伝えるのがうまいのだ。勉強熱心だったようだが、知識だけでは達成できない偉業が多い。ノンバーバルについても氏から学びたいものだ。2020/02/09

こけ

3
田中角栄の人となりが存分に伝わる1冊。彼の輝かしい業績を支えた観察眼、繊細さと放埒さを兼ね備えた性格、そして人並外れた勉強量と努力に裏打ちされた問題意識、その解決に向けた持論が読み取れた。決断、実行することはなかなか難しいが、それを可能にするものとは何か、その真髄に触れられた。私が目標とする、自らの人生哲学を持つということをこれでもかと実現している姿に驚いた。2016/10/28

croydon

3
田中角栄の元秘書・早坂茂三(故人)が、角栄の語り口を再現しつつ、その人物について回想した1冊。本書には、角栄は中卒からの叩きあげだが教育を大切にしたというくだりがある。学園紛争で大学が機能停止に陥っていた時、本当に学びたい学生、それを仕送りで支えている親の立場に立ち、自民党ですら及び腰だった大学の管理法案を通して正常化を実現する。一方、大学で「将校」ばかりつくってどうする、「下士官」も社会に必要でありそのための職業教育も必要だと語る。角栄は学歴コンプレックスとは無縁の人であったように思える。 2016/09/05

まちなかのノコギリ屋根

1
いろいろな面で気付きを教えてくれた一書でした。著者の執筆も処女作とは大きく違い、読みやすい読み物でした。ただ、田中氏が倒れる1年前の聞き書きがベースなので、主語があちこちに飛んでいて、そこをつかむのが難しいような感じはしています。2024/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11101651
  • ご注意事項

最近チェックした商品