出版社内容情報
幼馴染で御茶ノ水署の迷コンビ、斉木係長と梢田巡査長。二人は所轄の大学内で、学生が覚醒剤を吸引しているとの情報をつかみ捜査を始めるが……。御茶ノ水署シリーズ初の長編!(解説/関口苑生)
内容説明
大学生の覚醒剤取り引きが発生!?大学教授を名乗る男からのタレコミを受けて、御茶ノ水署の迷コンビ、斉木と梢田はことの真偽を確かめるべく捜査に乗り出す。覚醒剤の製造場所はどこか、元締めは誰なのか、ブツの受け渡し方法は?ペットクリニック、レンタルボックス、動物の縫いぐるみ、全ての点が結びついたとき、思いもよらぬ真相が発覚して―。神保町界隈を駆け巡るシリーズ初長編!
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京生まれ。80年『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。86年に刊行した『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2014年、第17回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
124
ハードカバーでよんでまた文庫本でも読んでいます。逢坂さんの本にしては印象がややうすく感じられます。お茶の水署シリーズのチョイ悪の二人組み刑事が主人公なのですが、ややほかのシリーズの主人公に比べると陰が薄くなっています。しかも長編なので、若干飽きが来る人もいるようです。御茶ノ水や神保町界隈のお店の話が出てくるのでそれが楽しみです。2016/04/19
nemuro
45
<御茶ノ水署>シリーズの第5弾。函館時代の2016年2月以来の再読。2021年5月、第6弾の『地獄への近道』が5年ぶりに発売され、嬉しさのあまりうっかり買ってすぐ(同年6月)に読了。最初から読み通したい気持ちが芽生え、律儀に第1弾の『しのびよる月』(2021年7月に読了)から再読中である。生活安全課の斉木斉警部補と梢田威巡査長の、小学校での同級生迷コンビ。「ふたりが登場した最初の作品は『問題小説』に掲載の『暗い川』」。あまりにぶっ飛んだ内容のためかシリーズには入らず。こちらも収録の『情状鑑定人』が待機中。2023/05/29
タツ フカガワ
34
シリーズ5作目は初の長編で、御茶ノ水警察署保安二係の梢田・斉木たちが覚醒剤捜査に乗り出す物語(といっても相変わらずドジで間抜けな捜査です)。前作で新人研修に来ていた立花が、本作では生活安全課の課長として再登場するほか、濃いキャラクターの面々が入り乱れ、終盤に意外な展開が待っている。が、小気味好いテンポで読ませる短編の方が、このシリーズには合っているかも。2021/09/25
Syo
34
う〜む。 中身はたいしてないのに 長い。2021/07/27
nemuro
13
「斉木斉×梢田威」の迷コンビによる〈御茶ノ水署シリーズ〉第5弾!テレビドラマ化もされていて、警察官とは思えないようなハチャメチャぶりで、文句なく楽しめます。御大・逢坂剛ならではの大人のシリーズ。ふむふむ。時には長編も悪くはありません。2016/02/27