出版社内容情報
袁紹を破り、河北を平定した曹操は、次の標的を江東の孫権に定めた。孔明のはからいで孫権と劉備は連合軍を結成、武将・周瑜を総大将として、長江に曹操の大軍を迎え撃つ。新装版。(解説/郷原 宏)
内容説明
河北を平定し、荊州をも手中に収めた曹操は、勢いに乗じて怒涛の南進を続ける。目指すは長江下流域の江東。その覇者、孫権に対し、曹操は降伏を迫った。しかし天才軍師諸葛亮の計らいで孫権・劉備連合軍が結成され、徹底抗戦の構えとなった。長江狭しと押し寄せる曹軍の大船団。水上戦を得意とする孫権軍の大都督周瑜は、必勝の策を胸に秘め、赤壁の江上にて乾坤一擲の決戦に挑む―。
著者等紹介
三好徹[ミヨシトオル]
1931年、東京生まれ。旧制横浜高商(現横浜国立大学)卒業。読売新聞社に入り、記者生活後、67年『風塵地帯』で第20回日本推理作家協会賞、68年『聖少女』で第58回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケー
18
遂に赤壁の戦いも終わり、知らない三国志の世界が繰り広げられています。周瑜が散った。人の世の虚栄心の恐ろしさ。魯粛の美点。人を素直に信ずる。騙し騙されることが日常茶飯事の乱世においてこれほど貴重なものはない。誠実さがあなた自身を救い、ひいては国を救っている。もしかして、三国志で一番愛すべき人は魯粛かもしれない。2016/05/28
黒猫
13
曹操の南下に対し劉備孫権はこれをどう迎え撃つのか?赤壁。物語は大きな転換点を迎える。孔明が呉に乗り込んで、張昭を始めとした論客達を次々に論破。呉を主戦論に導く弁舌は読んでいて爽快‼そして呉の美周郎周瑜の登場。主戦派の周瑜の策謀、劉備のために、呉を出し抜き永住の地を得ようとする孔明。周瑜対孔明。必読です!周瑜は、呉のことを考え孔明を亡きものにしようとするが…。周瑜と孔明の仲介役となってしまった魯粛には一番親近感がわく。周瑜の天下二分の計が孔明に全て読まれ、周瑜絶命の場面は涙。周瑜の無念さに想いを馳せる。2016/01/17
ミカ
1
結婚と離婚。そして、赤壁。2017/06/19