出版社内容情報
江戸で薬屋を営む時次郎の裏稼業は、公事指南。不義密通やら、呪殺など珍妙な依頼が舞い込む。困った人々の相談に乗り、事件の謎を解いていく人情たっぷりの時代小説。(解説/末國善己)
内容説明
江戸の薬屋・時次郎の裏稼業は訴訟の指南役。彼のところには、次々と事件の相談が舞い込んでくる―。古手問屋の長蔵が取引先の妻女と一緒に殺されたが、不義密通の男女を殺しても無罪という法によって犯人の夫は放免された。納得できない長蔵の妻が訴えたいとやってきて―。(「不義密通法度の裏道」)、息子を呪い殺された母親の訴え(「呪い殺し冥土の人形」)など、全七編。痛快時代ミステリー!
著者等紹介
岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年岐阜県生まれ。96年「一所懸命」でデビュー。同作品で第64回小説現代新人賞を受賞。98年「簒奪者」で第5回歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で第10回松本清張賞、04年「村を助くは誰ぞ」で第28回歴史文学賞、08年『清佑、ただいま在庄』で第14回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。




