出版社内容情報
怪異大好きの変人中将・宣能と、それに振り回される中流貴族の青年・宗孝。様々な奇跡が起こるという寺に参拝に訪れるのだが、まさかの騒動に巻き込まれ……。書き下ろし平安冒険小説、第4弾!
内容説明
怪異をこよなく愛する“ばけもの好む中将”宣能。木枯らしが吹く冬でも怪異への愛と情熱は燃え上がるばかりで、お供の宗孝を引き連れ、都の怪異を訪ね歩くが、空振りを続ける日々。その頃ちまたでは、奇蹟が次々と起こるという寺・本憲寺に参詣者が詰めかけていた。偶然にも同じ日にそれぞれ姉妹と共に寺を訪れた宣能と宗孝は、思わぬ大騒動に巻き込まれ…。大人気平安怪奇冒険譚、第4弾!
著者等紹介
瀬川貴次[セガワタカツグ]
1964年生まれ。91年『闇に歌えば』でデビュー。また、瀬川ことび名義での著書に『お葬式』『妖霊星』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
123
今回は奇蹟が次々と起こるお寺での出来事です。そのお寺で主人公たちが事故に巻き込まれてしまいます。からくりを凝らしたお寺での出来事が中心となっています。前回に引き続いてのつながりもありますが、若い方の主人公の姉たちがやはり活躍をします。怪異というよりも規模が大きくなっていくような気がします。2021/02/11
kaoru
88
派手なアクションはさすがにやり過ぎか。逆にサブタイトルの作品に対するオマージュは、もっとやっても良いかも。今回、今後のキーになるキャラが出てきた上に、新たな人間関係もできたので次回以降に期待です。2016/09/21
ぽんすけ
81
今回は五の姉君と十二の姉君が大活躍。五の姉君が発明博士でとても面白い。コロコロ美顔器とかふくらはぎの痩せる小さい沓とか。あれ?おかしいな私も持ってたwそして高枝切鋏ですよね。いや本当にすごい発明です。あれを考えた五の姉君はエライ!旦那も奥さんに負けず劣らずの発明マニアだし、極めつけは理知的で素敵な頭中将がお仲間だったとか世間は狭すぎだわ。そして十二の姉君、姉とはいうものの宗孝とは同じ年で、初登場の場面では大人しい女性かと思いきやなんと「ましらの君」でしたwちゃっかり春若君の心をゲットしてるし今後が気になる2023/11/08
ううち
79
五の姉上の発明品に笑った。全体的にドタバタっとしたお話でしたが、宣能さまと初草の君にとって宗孝さんが大きな存在になってきているようで嬉しい。十二の姉と春若君のやりとりがとても可愛らしくて、今後どうなるのかとても楽しみ。姉上一覧表が欲しいです!2016/01/10
そうび
75
「意気揚々と蓮華座にまたがって降臨しましたよね?」「ついでの勢いというのかな?」 なんじゃこりゃ(笑) 十二の姉と春若君のラヴコメの波動でとってもニヤニヤできました、ありがとう瀬川先生。冬の夜空と椿と青蓮華と南天と梵鐘と。次の季節は春かしら。一人苦いモノを見た宣能様、宗孝というイジりがいのある友がいて本当に良かったよ。2015/11/08
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