出版社内容情報
女性の転機はいつ訪れるのか? レディー・ガガ11歳、紫式部35歳、市川房枝52歳……古今東西の有名女性27人の人生を、転機となった年齢から読み解く。驚きと共感のつまったエッセイ集。(解説/温水ゆかり)
内容説明
「その時期がなければ、今の自分はない」―そんな転機となった瞬間が、どんな人にもあるものです。何かを成し遂げた女性たちの転機はダイナミックなうえ、皆それを乗りこなすのが上手。レディー・ガガ11歳、紫式部35歳、市川房枝52歳…古今東西の有名女性27人の転機となった年齢にスポットを当て、その人生を読み解くエッセイ集。思わず自分の人生と比べたくなる、驚きと共感に満ちた一冊です。
目次
1 この年齢だから(レディー・ガガ 11歳;山口百恵 21歳;オードリー・ヘップバーン 22歳;与謝野晶子 23歳;松田聖子 25歳 ほか)
2 この年齢なのに(マザー・テレサ 18歳;安室奈美恵 20歳;ジェイン・オースティン 21歳;樋口一葉 24歳;宇野千代 25歳 ほか)
著者等紹介
酒井順子[サカイジュンコ]
1966年、東京都生まれ。高校在学中に雑誌にコラムを発表しデビュー。立教大学社会学部卒業後、広告会社での勤務を経て、エッセイ執筆に専念。2004年『負け犬の遠吠え』で、第20回講談社エッセイ賞、第4回婦人公論文芸賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
475
古今東西、ある意味歴史を変えた女性27人の転機の「年齢」。偉人と呼ばれた彼女らの、わたしはなにひとつ知らなかった。子どものころの伝記のヒロインの代表格キュリー夫人。彼女が二度目のノーベル賞受賞の際には、なんと不倫をされていたとは。もちろんそんなことは子ども向けの伝記にはなかったよ。そして我が国からは市川房枝先生。先生のおかげでわたしたちが得られたものの数々。まさに日本のRBGではないか。てか、アムロちゃんと浜崎あゆみって別人だったのね←2022/01/29
扉のこちら側
109
2016年591冊め。誰もが名を知る27人の女性たちに訪れた転機。金子みすゞの実弟が、彼女を実姉と知っていたら…あるいは本当にいとこ同士であったなら、と考えてしまう。キュリー夫人がともにノーベル賞を受賞した片翼ともいえる夫を亡くした後に不倫の恋をしていたとは。子ども向け伝記では絶対に書かれないので知らなかった。「教養をひけらかしていると思われないよう、『一』という字だって書けないフリをしなくては」と宮中で悶々とする紫式部。この27人の女性についてもっと知りたくなる。2016/07/25
takaC
88
酒井的斬り込みの女性(有名人)評。意外にも今年初の酒井順子さんでした。2018/09/07
nyaoko
73
女性の人生の転機について、 酒井順子独自の目線で描いたエッセイ。山口百恵からレディーガガまで、年代を幅広く取って活躍した人生の一番の節目にスポットをあてて書いている。うーん、そこに目をつけたのか、酒井順子!と唸る要素が沢山あって面白かった。おかげで読み直したい作品が湧いて出てきてウズウズ。向田邦子は特に読みたいな。どの女性達も決して順風満帆で送った輝かしい日々ではなかった。もう〇歳だから、と言い訳にしてはいけないなぁ。2016/10/28
ユウユウ
56
読みやすいと思ったら月刊の女性誌に載せてた連載なのですね。あまりネガティヴな書き方で書いてないので読み口も柔らかでした。2016/09/04