集英社文庫<br> オーダーメイド殺人クラブ

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集英社文庫
オーダーメイド殺人クラブ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087453133
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「私を殺してほしいの」中学2年生の美少女・小林アンは、同じクラスの「昆虫系」男子・徳川にそう依頼する。ふたりは被害者と加害者として「特別な存在」となる計画を進めるが…。(解説/大槻ケンヂ)

内容説明

クラスで上位の「リア充」女子グループに属する中学二年生の小林アン。死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる同級生の男子・徳川に、自分自身の殺害を依頼する。二人が「作る」事件の結末は―。少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、青春小説。

著者等紹介

辻村深月[ツジムラミズキ]
1980年2月29日生まれ。山梨県出身。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞を、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

473
剥き出しな自己意識がぶつかり合う中学生たち。死でしか裏付けられない生へ執着する女子中学生が主人公。多くの同級生には、死は生から遠い仮想的な現象。そんな彼らは生を謳歌する自己意識のみが正しさだと妄信。それゆえ、彼らの意識の間にはあからさまな軋轢が生じ、そして理不尽極まりない社会が形成する。その社会で共有するルール。それは精神的背伸びでしかない虚構な恋愛や友情で、集団が個人より優先される。主人公は、そんな社会に辟易し、自己意識の支えを死に傾斜させる。しかし、同時に無意識な生への希求に畏れ、そして切なく抗う。2021/01/18

さてさて

434
生きている限り、辛い時間、辛い日々は必ず訪れます。この作品では、中学二年生の小林アンの視点から、見えるもの、聞こえるもの、そして身体に感じる痛みが事細かに描かれていました。一所懸命に考えた結論が裏目に出る瞬間、他人を思いやった気持ちが裏切られ、狭い路地に追い込まれて行くどん底の日々。そんな嵐を抜けて大人になっていくアンの強さ、たくましさ、そして優しさを心から感じたこの作品。辻村さんの作品の中でも群を抜いて深い闇を彷徨うようなこの作品。だからこそ、読み終えた後の世界がとても美しく感じられるのだと思いました。2022/03/13

パトラッシュ

405
古い世代なので中学時代にクラス内でリア充だの昆虫系などと分類されなかったし、教師やクラス委員が強引に生徒を混ぜ合わせていたので階級もできなかった。個性尊重の掛け声や教師の友達化が逆にクラスのカーストを生み、階級を固定されたことが親との対立も加わって息苦しさが強まったのでは。自分の趣味も公言できない閉塞感に苦しむ少女と少年が偶然出会い、殺人を考えるクラブ活動に興じながら初めて異性の心を知っていく複雑骨折系恋愛小説なのだ。続編があるのなら、ホラー系ミステリ作家アンの作品をコミカライズする漫画家の徳川の物語か。2021/09/21

yoshida

355
死を願う中学二年の小林アン。同級生の徳川に自分と通じる死への意識を見つけたアンは、徳川に自分の殺害を依頼する。目立つアンと目立たない徳川。学校内で交わることの無い二人は決行に向けて、校外で、東京で話し合う。スクールカーストの息苦しさが、緻密に描かれている。嫉妬や羨望、焦燥や過剰な自意識、バランス感覚は辻村深月さんならではだろう。芹香のとった行動は中学生とはいえ、あまりにあざとく感じてしまう。ラストでアンに返されたノートに描かれた徳川の絵。そこに込められた純粋な徳川の気持ちが眩い。爽やかでほろ苦い読後感。2017/10/19

三代目 びあだいまおう

320
スクールカースト上位の中二女子が主人公。でも学校では少しの油断で無視される側になったり、意図せず嫌悪の対象になったりと常に不安定。秘密の楽しみは本屋で見つけた高価な写真集を見ること。怪我を負った人形ばかりの写真集で特にお気に入りは、切断された自分の腕が水槽に浮かぶのを眺めてる人形の写真。家にも学校にも居場所が無くなり隣の席の男子に自分の殺害を依頼!前例がなく、人の記憶に永く留まる劇的な死に方を模索しオーダーメイドの『自分殺害計画』を立てる。さぁ結末は?思春期お悩み少年少女への雲外蒼天応援ストーリー‼️🙇2020/02/26

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