出版社内容情報
標高4000メートルのチベットの村。氷河を戴くパイネ山塊を目指す馬の旅。草原の国モンゴルで感じた風の匂いと大地のパワー……。旅ゆく椎名誠が写真と文で綴る風景と人間の物語。(解説/堀 瑞穂)
内容説明
ベンジャミンという名のワニと棲むアマゾンの老漁師。氷河を戴くパイネ山塊を目指す馬の旅。見渡すかぎりの草原の国モンゴルで感じた風の匂い。バリ島で遭遇した濃密な闇の中での饗宴。やわらかな砂の海に浮かんだ純白に光る塩の川。父と撮った一枚の古ぼけた写真からはじまる過去へさかのぼる旅。記憶の中でけっして色褪せることのない人々や風景を、写真に切り取り、つづったシーナ世界紀行。
目次
旅の窓から見ていたあわいの空やころがっていく風のことなど…。
アマゾンの老漁師の家にはベンジャミンという名のワニが棲みついていた。
チベットの怖い目をした仏さまにまた会いに行きました。
アンコール・ワットの遺跡群にくたびれたので痩せたノラ犬と一休みしていた。
氷河の上の三本の牙 パイネ山塊に向かう馬の旅。
人はどこにでも住める。家ごと動き回ることもできる。
スコットランドの北でダウザーという水脈探し人に会った。
アザラシのためのバイオリン・コンサートを覗いてきました。
硫黄温泉の島。竹に覆われた島。トカラの一週間。
ニンジン島のやわらかい冬。三線とカチャーシのあつい夜。
草原の国モンゴルで光や時間や酒や馬のことなどについて考えた。
バリ島の贅沢な闇のなかたいまつの炎の下でしばらく黙りこんでいた。
メコン川のコン島にいた元気な少年少女たち。
九龍デルタの田舎の町でギラギラしていた海や川。
遠くから砂嵐がやってくるのを見たことがある。
やわらかい砂の海を西に進んでいくと塩の川があった。
アメリカに住む家族と会いに行く小さな旅のこと。
北の果てのまぼろしの集落『きらく』ものがたり。
一枚の写真―父のこと
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年6月東京都生まれ。東京写真大学中退。「本の雑誌」編集長。1979年、エッセイ『さらば国分寺書店のオババ』でデビュー。88年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、90年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞。映画監督作品に『白い馬』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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