出版社内容情報
埼玉県内で凶悪事件が頻発。夜間緊急警備班の若林は、放火現場へ急行し初動捜査にあたる。翌日の殺人が、放火と関連があると睨んだ警備班は……。熱い刑事魂を描く書下ろし警察小説。(解説/細谷正充)
内容説明
さいたま市で治安悪化に対応する夜間緊急警備班が発足。班長の若林警部は、部下の失態で出世街道を外れた男。仕事の虫で部下を無能扱いする彼は、若手刑事から煙たがられる存在だ。ある夜、放火現場へ急行し、初動捜査にあたる。翌日、繁華街で発見された惨殺死体が、放火と関連があると睨んだ警備班は…。凶悪犯を追う熱い刑事魂をスピード感溢れる筆致で描く警察小説。待望の「検証捜査」兄弟編!
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年茨城県生まれ。青山学院大学卒業。会社勤務のかたわら執筆した「8年」で第13回小説すばる新人賞受賞。スポーツ青春小説、警察小説の分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
111
熱い男 若林を描いた作品。熱い・ウザいと評されるであろう若林は、部下に敵を作るだろう。そう思い読み進める。そんな展開の後は…。埼玉そして警察に熱き想いを持つ男は、何かしら読者を引きつけていく。堂場作品としては、アクションシーン等も派手目かな?検証捜査の姉妹編という捉え方と解説にあったが、個人的には検証捜査の方がより魅力的ではあった…。神谷警部!2017/05/21
扉のこちら側
89
初読。2015年793冊め。若林氏にはあまり共感、感情移入できずに読み終わってしまった。桜内刑事を語り手にして、彼の視点で若林氏を見るのならまた違ったのかもしれない。2015/07/12
ゆみねこ
80
検証捜査の続編って思って読み始めると、今度の舞台はさいたま市。夜間緊急警備班の班長・若林警部、副官には桜内。突っ走る若林を冷静に支える桜内、神谷や永井も出てきてちょっと嬉しかった!2016/09/08
Tsuyoshi
77
「検証捜査」の兄弟編的作品。埼玉県警に臨時に設立された夜間緊急警備班。やたら熱く昔気質なリーダーの若林刑事とメンバー達の歯車がなかなか噛み合わないなかで次々と事件が発生し捜査を進めていく展開。事件以上にメンバー間の人間関係の方が面白かったが検証捜査の方がよかったかな。 2018/10/29
ふう
75
帯の1行目に「さいたま市で放火と殺人が続発ー」。 それは大変!読まなくちゃとすぐ手にとりました。知っている地名だけで読みやすくなるという単純な頭。そして、早く犯人を捕まえて、と応援していました。ちょうど今日、警察官の女児誘拐未遂事件が報道されて、適性がないだけでなく、人としてもどうかと疑うような人が警察官になっているのだなと心配になりました。有り得ない上司の若林ですが、こういうがむしゃらさと厳しさは大事だなと思います。途中で「検証捜査」の姉妹編とわかり、若林を補佐する桜内に優秀助演賞をあげたくなりました。2015/02/19