出版社内容情報
俳優、司会者、書評家として活躍した児玉清。本物のジェントルマンだった彼が、番組や人生について語ったインタビューの中から、珠玉の言葉をピックアップ。最後の連載原稿も収録。(解説/中江有里)
内容説明
クイズは人生と同じ。そのときボタンを押せるか押せないか。人生とは勇気、と、毎回思う―心に染み入る言葉が入った、数々のインタビュー。さらに、子供のころの疎開先でのつらい思い出、俳優になった運命的なできごと、本を読むよろこび、などを綴った最後の連載エッセイも収録。正義の人、反骨の人、学究の人、そして何よりも思いやりに満ちた人、児玉清が伝えたかった最後のメッセージ。
目次
第1章 きらめく言葉の花束―珠玉のインタビューより
第2章 エッセイ 祈りの旅路(祈りのこと;運不運ということ;子どものころのこと;月のこと;転機のこと;女神たちのこと;俳優人生のこと;僕を照らしてくれたもののこと;そして再び、祈りのこと)
著者等紹介
児玉清[コダマキヨシ]
1934年、東京生まれ。学習院大学文学部独文科卒業。東宝ニューフェイス13期生として採用され、61年『別れて生きるときも』で映画本格デビュー。2011年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らったった
90
気付けば80000頁読破です!!とにかく本が好きな方だったようです(^^)気付いた時にはアタックの司会をやられていてよく観ていた時期もありました。司会進行が印象深い方でした。俳優の顔はあまり知りませんが、これからもまた何処かで思い出す日が来るんだろうな。と思います(*^^*)2016/03/13
ともとも
33
波乱万丈の児玉さんの人生、それでも不器用で、一生懸命で、それでも家族と、 人と仕事と、本を愛していたのだなぁ~というのが強く感じることができました。 それだけに、児玉清さんは、俳優として、親として、夫として、一人の人間として素敵な人ということを、再確認し、さらに尊敬の念が強くなりながらも、こういうふうに自分も生きていきたい。としみじみ感じてしまいました。 いろいろと本を読んで、自分や人を愛して、穏やかでユーモアに溢れて、自分なりに児玉さんに少しでも近づけるように頑張って生きていかなければ。 2016/09/10
ヨクト
30
児玉清さんのエッセイ。司会として、俳優として、そして1人の本好きとして、児玉さんは今尚みんなから愛されている。作家への尊敬、読書への愛は、本当にいろんな本、いろんな物語に出会ってきたからこそだと思う。それを見習い、児玉さんの読み損ねた本をこれからもぼくは読んで行く。2014/11/03
ぺんぎん
25
ほんとに魅力的な人。もうこのように児玉さんのお話が聞けないのが残念。もっともっと本を読んで自分の中の何かを研ぎ澄ましたい。2014/11/14
のぶのぶ
19
故児玉清さんの本。「寝ても覚めても本の虫」で感銘を受け、この本に出会いました。本当に本好きだということが伝わってきて、児玉さんの本から、読んでみたい本や映画を知りました。ラストメッセージということで、亡くなる間際、途中だったそうだ、インタビューをもとにまとめられた本。俳優になるまでのいくつかの転機、「雑魚」と言われ、奮起した俳優業など、人生の不思議、知らないものから導かれている。母親への思い、娘さんの死、疎開先でのいじめ、、、ますます児玉さんの人柄が好きになりました。本を探して読んでみたい!!2015/01/12