出版社内容情報
見た者全てを思い通りに操る力を持つ男と、唯一操られない男。二人の運命が交差したとき、生死を分ける壮絶な事件が起こる──。主演・藤原竜也、山田孝之で映画化の傑作サスペンス。
内容説明
男が自分の首を捻り折って自殺するという事件が発生した。その猟奇性に違和感を覚えた刑事課の柴本だったが、二十年のときを経て再び奇妙な事件に遭遇する。人が次々に操られた末、二人の男がビルから突き落とされたというのだ。捜査線上に浮かび上がったある男と、二つの事件の共通項。視界に入った人間を操る力を持つ者と、唯一その力に影響されない者が対峙するとき、世界を揺るがす闘いが始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
56
人間を操れる男と唯一操れない不死身の終一、どちらが生き残るか。ストーリーとしては面白かったし読みやすかった。が、大迫教授の研究と柴本刑事との関係、押切奈々が冒頭に比べてフェードアウト気味だったり、男の母親の心情が伝わらなかったり、終盤の詰め込み過ぎ感や物足りない部分は否めない。まさにノベライズ。男の背負った運命と孤独に同情するも、終一がこれから築き上げようとするものを壊したり、大量殺人はやはり許せない。映画は観てないけど、藤原竜也と山田孝之の演技力をもってすれば、より感情が伝わってきそう。2015/04/20
Opinion
18
期待を胸にワクワクしながら読みました・・・。ふむぅ~少し盛り上がりに欠けるかも。人を操れるならもっと違う事に使えば良いのに折角の能力が勿体無いかな?内容の着眼点は良いのだけど内容は軽めでした。映画も観たけど小説読んで居ない人は意味がわかったのだろうか?2016/11/07
きあ
6
だいぶ長いこと積んどいたが読み始めれば一気に読了。映画を先に見ていたけれどだいたいおんなじ感じかな?それよりなんとか教授の役割が今一つわからないし、全然登場しなかった…もしかして続編があるの?2016/12/28
和
5
犠牲者が多すぎて現実の話ではなくて、夢かゲームの中の話っていうオチかな?って途中で何回も思いました。大勢の人間を無意味に消してしまう作品があまり好きではないので読んでいて辛かったです。表紙の俳優さんたち、すごく豪華なのに内容が残念だったな…。逆に映画を観てみたくなりました……。
yamakujira
5
やけにあっさり読めると思ったら、映画のノベライズだったのか。10歳の男の子がどうやって治療したの、敗血症で死んじゃうよ。大迫教授って誰なの。柴本刑事はなにか秘密を持ってなかったの。あやふやなまま、打ち切りが決まった漫画のように、ばたばた終わっちゃった。しかも、最後は悪趣味な虐殺になるし。終一がいなければ男は暴走しなかった、つまり男を止めようと突っ走った終一が殺戮を招いたってことか。自己満足な正義感への風刺かな。 (★★★☆☆)2015/02/16
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