集英社文庫<br> 漂砂のうたう

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集英社文庫
漂砂のうたう

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087451306
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

明治10年、根津遊郭。御家人の次男坊だった定九郎は、過去を隠し仲見世の「立番」として働いていた。花魁や遊郭に絡む男たち。新時代に取り残された人々の挫折と屈託、夢を描く、第144回直木賞受賞作。

内容説明

御一新から10年。武士という身分を失い、根津遊廓の美仙楼で客引きとなった定九郎。自分の行く先が見えず、空虚の中、日々をやり過ごす。苦界に身をおきながら、凛とした佇まいを崩さない人気花魁、小野菊。美仙楼を命がけで守る切れ者の龍造。噺家の弟子という、神出鬼没の謎の男ポン太。変わりゆく時代に翻弄されながらそれぞれの「自由」を追い求める男と女の人間模様。第144回直木賞受賞作品。

著者等紹介

木内昇[キウチノボリ]
1967年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て、独立。インタビュー誌『spotting』を主宰し、単行本、雑誌などでの執筆や書籍の編集を手懸ける。2009年、第二回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。11年『漂砂のうたう』で第144回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

333
時は維新後10年ほど。武士の身分を失った定九郎は、遊廓の客引きという職を得たのだが、、、。そこに働く人々や、定九郎の兄、ひいてはお江戸中の混乱が、川底を流れる漂砂になぞらえて語られる。定九郎のダメダメっぷりにひき比べ、花魁の小野菊のオトコマエさが際立つ。気っぷのいい江戸弁、流れるような日本語、著者の個性をじゅうぶんに感じさせる作品だった。2018/03/21

kaizen@名古屋de朝活読書会

138
直木賞】自分が苦手な時代物。舞台となる根津という地名は最近よく地下鉄で下りるので覚えた。上野と本郷の間。参考文献が沢山あるのはすばらしい。苦手な文献が多いのでちょっと小休止。参考文献一覧作成2014/03/23

ふじさん

108
直木賞受賞作。御維新から10年、御家人の次男坊の定九郎は出自を隠し、根津遊郭で働いている。花魁、遣手、男衆たちは、時代に翻弄されながらも、谷底で生きる男と女を描いた作品。この苦界から抜け出したと苦悶しながらも、決断できない定九郎の弱さがなんともやりきれない。逆に、花魁の小野菊の生き様が際立つ、最後に救いが待っている。後半には、様々な人々の思惑が交錯し、ミステリー的な要素も加わり、時代描写も巧みで面白さを増す。2024/03/14

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

107
平成22年下期直木賞受賞作。明治維新から10年、武士という身分を失い、根津の遊郭の客引きとなった定九郎。郭の中の妓に己の姿を透かし、その正体もまだはっきりと現さない『自由』というものを求め、あるいは恐れ、戸惑い葛藤する姿を描く。明けたばかりの新たな時代の川底では、定九郎のようにそんな時代に翻弄されつつも、砂粒が静かにそして力強く動くかのごとくゆっくりと流れてゆく。今更ながら初めて読む作家ですが、美しい文章の中にも実力のほどがうかがえると感じました。他の作品も是非、読まないと♪2018/02/12

もんらっしぇ

103
あっちゃ~、わっちの好みとは滅法界もなく合わねぇなぁ(>_<)そもそも苦手な遊里物。それも江戸の世じゃねぇ御一新10年後の宙ぶらりんな時代。おまけに吉原でもねぇ一段落ちる根津遊郭ときたもんだ。う~ん。血肉湧き上がるような出世物語・成功譚も、すとんと腑に落ちる謎解きも、胸のすくようなカタルシスもありゃしねぇぜ。なんでこんな重苦しいストーリー展開を追いかけなきゃいけねぇんだ…とかなんとか愚痴をほざいてみても…するすると一日で読了。何だか不思議な魅力があったぜ。次も何か読んでみやしょうか… 2025/01/26

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