内容説明
宝暦の金沢城下。駆け落ちをして夫婦になった細工人白銀屋与左衛門と武家の娘、多美。実家からは神隠し扱いだが、息子も生まれ幸せな暮らしだった。ある日、“たみ”を探す男がいると聞く。怯える多美の前に、世間を騒がせた加賀騒動の生き残り鳥屋佐七が現れ…。大槻伝蔵を慕う佐七へ異様にくみしていく与左衛門を見守りながらも、心騒ぐ多美。過酷な運命に巻き込まれた男女の激しく切ない物語。
著者等紹介
諸田玲子[モロタレイコ]
静岡市生まれ。上智大学英文学科卒。1996年「眩惑」でデビュー。2003年『其の一日』で吉川英治文学新人賞を受賞。07年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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本ぺんぎん
2
長いー。がんばるー。2017/02/12
堀越 隆史
2
丁寧に描かれているなというのが第一印象です。 人物描写や会話のつながりが違和感なくシックリきます。 一方で登場人物が多く、ちゃんと整理しないとコレ誰だっけ?とわからなくなってしまいます。 困るのはそれくらいで、全体では主人公から離れずストーリーが続いていて、面白く読めます。 下巻も楽しみです。2014/09/08
読卓
2
加賀前田藩の御家騒動に関連しながら与左衛門・多美・左七の3人の目線で物語は進む。不幸の中にも小さな幸せがチラホラするが・・下巻では何が待っているのか。2013/08/01
ひろたけ
1
古本で買ってしばらくそのままに、読み始めたら上、下巻一気読みに。2017/09/15
かずぺん
1
読みやすいです。大河ドラマのような展開に感動してます。また、与左衛門の心の動きが自然なのだろうなと思います。2013/09/27