出版社内容情報
1969年、東京大学は入試を中止し、街にはビートルズが流れ、ヒッピーは愛と平和を叫んでいた。佐世保に住む高校三年生の僕は、何かデカイことをしたくてうずうずしていた……。青春小説の金字塔。
内容説明
1969年、東京大学は入試を中止した。人々はビートルズに熱狂し、世論はベトナム戦争に揺れていた。僕は長崎県佐世保市、基地のある町に暮らす高校三年生。なにか面白いことをしたい、みんなを驚かせたい、女の子にモテたい!ただそんな気持ちから、僕は仲間たちと一緒に学校をバリケード封鎖した―。爆発しそうな衝動と真っ直ぐな心をあわせ持った高校生たちを描く、青春小説の金字塔。
著者等紹介
村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県生まれ。76年「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。同作で芥川賞を受賞。81年『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、97年『イン・ザ・ミソスープ』で読売文学賞、2000年『共生虫』で谷崎潤一郎賞、05年『半島を出よ』で毎日出版文化賞、野間文芸賞、11年『歌うクジラ』で毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サゴウ
146
今の時代こそ読まれるべき小説である。特に、高校生から大学生、若い社会人の人に是非とも読んでほしい。 「退屈」を吹き飛ばせるのは、笑い続けることだけなのだ。そのために何か行動を起こすこと。 動機なんてなんだっていい。女の子にモテたい、何か仲間たちと悪ふざけがしたい。 大いに結構。 「大人」になって退屈な日々を送ることに抗いたい大人たち、そんな大人になりたくない子供たち。 そんな人たちに読まれることを願う。 主題歌はエド・シーランの『Castle on the hill』。2018/08/09
けぴ
51
今から50年前の1969年。佐世保の高校二年生が繰り広げる青春記。高校にバリケードを作り出席停止になったり、労働会館でフェスティバルを開いたり。村上龍さんの自伝的小説であるとか。すごいバイタリティです。人生を楽しむことを説くが説教くさくはなく、現代に読んでも古くさくない。巻末の太田光さんの解説も素晴らしい。太田さんが高校生の頃、一人だけの演劇部員。文化祭で一人芝居を企画するが初日は観客は顧問の先生だけ。二日目は立ち見が出るほどに。現在の太田さんの原点が垣間見られる。2019/12/07
ミホ
47
【【6月9日は「ロック」の日】ロック関連の書籍を読んでみよう!】イベント参戦②。あらすじビートルズ書いてあるし、タイトル69だしと購入してみました。初村上龍さん。こちら村上龍さん高校時代の一部自叙伝らしい。若い。青い。若い。所々にクスっと笑わされます。ううむ、森見さん作品の匂いがするくらい飛ばしている。と思いきや『楽しんで生きないのは罪なことだ』最近狸が似たこと言ってた(笑)そして私、学生時代放課後に69映画鑑賞会に友人と参加した記憶が。年が経過して本に出会え、びっくり!バリ封見てた(^^)懐かしい。2016/06/19
myunclek
37
読まず嫌いだった村上龍。読み出しは、どうってこと無い何て思いながらページをめくっていましたが…。夢中になって読んでる自分が居ました。丸っきり生きて来た時代が重なることもあり、懐かしさが溢れかえる時間を心地良く感じました。どこか虚無感が漂った 時代を斜に構えて生きた青春。それぞれの生き様の想い出です。もう一人の村上も、そろそろ手に取ろう^_^2014/10/31
美雀(みすず)
35
1969年のイメージは何となく暗い。大学闘争がまだまだ燻り続ける中、九州の西の端の高校生は青春を謳歌していた。ちょっとあれっ?と思うけど、仲間と何をするというのが伝わる。こそこそしてるようで、デカイ思い出を作る事はいいですよね。2016/05/30
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