出版社内容情報
練熟の筆から瑞々しい佳作まで、この一年で発表された歴史時代小説を精選した年度版アンソロジー。ジャンルの現在地がここに。
【目次】
内容説明
新人作家の文庫初登場作や、安定・安心の妙手による佳作まで。歴史・時代小説の旬を集めた年度版アンソロジー。舞台は飛鳥時代から江戸末期、明治に至るまで広がり、ジャンルが今も進化しているのが実感できます。内容も、人情ものはもちろん、ミステリー仕立ての話から歴史上の出来事の裏話まで、小説のあらゆるジャンルを内包している懐の深さも魅力。読書の喜びが詰まった一冊をぜひお手元に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hidekiwarm0513
1
「花影の皇子」を目当てに読んだが、それ以外の短編も良かった。「花影の皇子」をの他、「桂跳ね」、「とたんかたん」が好き 2025/10/12
pulapula60
0
人はいつも生きる。2024年雑誌掲載からの著作集10編。壬申の乱に皇族の結ばれぬ恋を万葉の歌に「花影の皇子」。江戸期の離縁人情「居坐機」。失脚後の意次領の城の明渡し騒動「破城の主人」。若き南畝が源内と語って魔を「詩魔」に。朝鮮出兵前の船内の殺人現場の茶碗が粉々の訳は美か利か?「黒樂茶碗」。足軽夫と死別妻が八方塞がりで生活する「縄綯い」。人形の声が聞こえる娘が見た人間模様「とたんかたん」。諸国銘菓を出す菓子店主が出会った世の奇妙「けったい餅」。旧家の古文書から紡がれる幕末動乱の幼友達への追悼「桂跳ね」。2025/10/11
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- 和書
- 乃木撮 〈VOL.01〉