集英社文庫<br> フィールダー

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集英社文庫
フィールダー

  • 古谷田 奈月【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 集英社(2025/07発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087447934
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第8回渡辺淳一文学賞受賞作】
矛盾だらけのめちゃくちゃな世界で、
自分だけはせめてまっすぐでありたい。

児童虐待、ルッキズム、ソシャゲ中毒、ネット炎上、猫を愛するということ……
この現実(ルビ:カオス)と向き合う覚悟はあるか?

総合出版社・立象社で社会派オピニオン小冊子を編集する橘泰介は、担当の著者・黒岩文子について、同期の週刊誌記者から不穏な報せを受ける。児童福祉の専門家でメディアへの露出も多い黒岩が、ある女児を「触った」らしいとの情報を追っているというのだ。時を同じくして橘宛てに届いたのは、黒岩本人からの長文メール。そこには、自身が疑惑を持たれるまでの経緯がつまびらかに記されていた。消息不明となった黒岩の捜索に奔走する橘を唯一癒すのが、四人一組で敵のモンスターを倒すスマホゲーム・『リンドグランド』。その仮想空間には、橘がオンライン上でしか接触したことのない、ある「かけがえのない存在」がいて……。


「かわいい」に狂っていく――。
誰かを「愛でる」行為の本質を暴く傑作長編!

あなたは心の底から誰かのことを、かわいいと思ったことがありますか。かわいい、そう思った瞬間にその子のかわいさが絶対的事実として確定し、さらに増幅し、そうしてもうただかわいい、かわいい、と思いを重ねていくほかなくなる、そんな経験がおありでしょうか。(本文より)


【著者略歴】
古谷田奈月(こやた・なつき)
1981年千葉県生まれ。2013年『星の民のクリスマス』(「今年の贈り物」改題)で第25回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。17年『リリース』で第34回織田作之助賞を、18年「無限の玄」で第31回三島由紀夫賞を、19年『神前酔狂宴』で第41回野間文芸新人賞を、23年『フィールダー』で第8回渡辺淳一文学賞を受賞。


【目次】

内容説明

編集者の橘泰介に届いた1通のメール。差出人は信頼する児童福祉専門家の黒岩だった。女児への性加害疑惑で週刊誌に追われる彼女が、本当は何が起きたのか明かしてきたのだ。動揺する橘は失踪した黒岩を探す一方、チームで敵を倒すスマホゲームにのめり込んでいく。その仮想空間には橘にとって特別な存在がいて…。現代を揺さぶるあらゆる事象が圧倒的緻密さで絡まり合う、第8回渡辺淳一文学賞受賞作。

著者等紹介

古谷田奈月[コヤタナツキ]
1981年千葉県生まれ。2013年『星の民のクリスマス』(「今年の贈り物」改題)で第25回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。17年『リリース』で第34回織田作之助賞を、18年「無限の玄」で第31回三島由紀夫賞を、19年『神前酔狂宴』で第41回野間文芸新人賞を、23年『フィルーダー』で第8回渡辺淳一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

27
総合出版社で社会派オピニオン小冊子を編集する橘泰介。担当する児童福祉の専門家である黒岩文子について、同期の週刊誌記者から不穏な報せを受ける物語。メディアの露出も多い黒岩がある女児を「触った」らしいとの情報と本人からの告白。消息不明となった彼女の捜索に奔走する橘を唯一癒してくれるオンラインゲームの仲間たち。様々な問題が噴出して、それぞれの正義に従い勝手に動く周囲の人々に振り回されながら、当事者として奔走する主人公は幾度もどうにもならないことを突きつけられてゆく、そんなカオスなストーリーの読後感は圧巻でした。2025/07/21

まぶりな

1
文庫で再読。大好きな作品。主人公の橘は、信念を持って社会問題に目を向けて行動している。彼のその原動力となる発端が、「ゲームを心底楽しみたいから」であることに驚かされた。橘は、自分の知る範囲で誰かが理不尽な目に遭ってると、純粋に自分の楽しいことを楽しめない人なんだろう。繊細過ぎるようにも思うが、とても優しい人なんだと思う。あと今回も、抗い難い暴力的な感情である「かわいい」について考えさせられた。面白かった。また読み返すと思う。2025/08/14

餅食った猫

1
まぎれもない傑作。普段疑いもしない常識を違う角度、エグい見方で捉え直してくれる。これぞまさしく小説の醍醐味だとおもう。ネコをかわいがる人たち、そこに存在するかわいがるという行為の異常さ、そんなこと書く作家今までいたのかな。自分の意思(あるいは欲望)を優先させることの難しさと、その辻褄合わせ、どうすれば筋が通るのか、を考えに考え抜いた、そんな小説です。2025/08/13

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