集英社文庫<br> 地図と拳〈下〉

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集英社文庫
地図と拳〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087447781
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第168回直木賞受賞作】
【第13回山田風太郎賞受賞作】

ひとつの都市が現われ、そして消えた。

1932年、満洲国建国。
明男が建築学徒として携わった仙桃城は、立派な都市に発展した。
一方、乱暴な支配に苦しむ地元住民との対立は激化。
明男がダンスホールで出会った孫丞琳も、抗日軍の一人だった。
細川は、リットン卿の調査を受け、戦争構造学研究所を設立。
十年先の未来を予測しようとするが……。
人々はなぜ拳を振りかざし、戦争へと向かってしまうのか。
圧倒的スケールで描き切る歴史×空想巨編。

【著者紹介】
小川哲 (おがわ・さとし)
1986年千葉県千葉市生まれ。2015年「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト<大賞>を受賞しデビュー。2017年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。22年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、翌年同作で第168回直木三十五賞を受賞。同年『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。その他の著書に『嘘と正典』『君が手にするはずだった黄金について』『スメラミシング』など。


【目次】

内容説明

1932年、満洲国建国。明男が建築学徒として携わった仙桃城は、立派な都市に発展した。一方、乱暴な支配に苦しむ地元住民との対立は激化。明男がダンスホールで出会った孫丞琳も、抗日軍の一人だった。リットン卿の調査を受け、細川は戦争構造学研究所を設立。十年先の未来を予測しようとするが…。人々はなぜ拳を振りかざし、戦争へと向かってしまうのか。圧倒的スケールで描き切る歴史×空想巨編。第168回直木賞受賞作。

著者等紹介

小川哲[オガワサトシ]
1986年千葉県千葉市生まれ。2015年「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。17年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。22年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、翌年同作で第168回直木三十五賞を受賞。同年『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クプクプ

70
途中まで、長いと感じましたが、終盤にかけて物語が急に展開するのが、非常に読み応えを感じました。この作品は、細部ではなく、全体のスケールで楽しむ作品だと思いました。また、リアリティーを出すために、差別用語を使いながらも、小川哲の思想が、しっかり刻まれていて、その点でも評価できます。半藤一利「日本のいちばん長い日」や井伏鱒二「黒い雨」のように、この先、永久に読み継がれていく作品という印象を持ちました。2025/07/16

Shun

33
満州国という日本がでっち上げた国により国際社会における日本の立場を悪くし、国際的な外交ルール上の是非を問うリットン卿による調査団を呼び寄せる。日清・日露との戦争で軍事強国としての自信をつけた日本は、侮っていた清国の民族らさえも激しい抗日運動の道を選んだことで次第に形成が悪化し破滅の道を歩んでゆく。そして始まりの地、満州の価値を初めて見出したかつての細川は、祖国の未来を憂い情報と人員を集め日本が進む先を予測しようと試みる。必敗と分かっていたはずなのに、人間を破滅へと駆り立てる戦争の論理が容赦なく描かれる。2025/08/05

olive

33
とにかく登場人物が多い。物語の主人公(語り部)が次々と入れ替わる。誰だっけ?となることしばしば。でも文庫本では、単行本にはなかった相関図があるのがありがたかった。戦争はいけない!と声高々に叫ぶ小説ではない。それぞれの正しさ(地図)の語り、それぞれの拳(悪)の語りを読み手がどう受け止めるのかではないだろうか。ゆえに多くの語り手から、思いを受け取る一冊だった。2025/07/06

geshi

26
五族協調という理想を掲げた満州国が戦争の現実によって歪められた先に崩壊を迎えたのと同じように、生きている人も死んだ人も照らし出す理想の公園として作られた仙桃城が戦場となってしまう。個人の思いなど簡単に押し流される戦争の残酷さが胸に迫る。明男と丞琳が手を取り合えるはずの都市がそこにあったはずで、彼らの最後のシーンがあまりに寂しい。戦争によって全てが消えてしまった土地に地図によって幻の地が広がる「拳」への「地図」の復讐は、暴力への人間の想像力のせめてものあがき。2025/07/05

イシカミハサミ

19
上下巻の下巻。 とにかくすごいものを読んだという実感が 頭を覆って言葉がうまく出てこない。 人がいる。 建物が立つ。 街ができる。 国が興る。 どれもが人の営みだけれど。 どれもが人の営みだから。 さまざまな思想がそこには宿る。 いろいろな人物が登場したけれど、 個人的には安井が深く印象に遺った。2025/08/05

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