集英社文庫<br> 地図と拳〈上〉

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集英社文庫
地図と拳〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087447774
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第168回直木賞受賞作】
【第13回山田風太郎賞受賞作】

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」

日本からの密偵に通訳として帯同した細川。
ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。
桃源郷の噂に騙されて移住した孫悟空。
地図に描かれた存在しないはずの島を探し、海を渡った須野。
日露戦争前夜、満洲の名もなき都市に呼び寄せられた人々は、
「燃える土」をめぐり殺戮の半世紀を生きる。
広大な白紙の地図を握りしめ、彼らがそこに思い描いた夢とは――。

【著者紹介】
小川哲 (おがわ・さとし)
1986年千葉県千葉市生まれ。2015年「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト<大賞>を受賞しデビュー。2017年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。22年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、翌年同作で第168回直木三十五賞を受賞。同年『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。その他の著書に『嘘と正典』『君が手にするはずだった黄金について』『スメラミシング』など。


【目次】

内容説明

日露戦争前夜の1901年。満洲の広大な土地は、誰のものでもなかった。ロシアとの開戦の可能性を探るために海を渡った密偵・高木は、李家鎮という村に大量の石炭資源が眠ることを知る。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父・クラスニコフ、馬賊を束ねる李家鎮の王・孫悟空…。「燃える土」をめぐり殺戮の半世紀を生きた彼らは、白紙の地図にどんな夢を描いたのか。第168回直木賞受賞作。

著者等紹介

小川哲[オガワサトシ]
1986年千葉県千葉市生まれ。2015年「ユートロニカのこちら側」で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。17年『ゲームの王国』で第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。22年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞、翌年同作で第168回直木三十五賞を受賞。同年『君のクイズ』で第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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クプクプ

67
満州国をつくり、満州鉄道を敷く。大連はわかりましたが、新京とは長春のことでしょうか。スンガリーやコウリャンなどは聞いたことがある名称でした。王道や覇道という言葉や内地という単語は、年配の方が頻繁に使いますよね。年代は違いますが、沢木耕太郎の深夜特急は、大陸をバスで横断する話で、地図と拳は、大陸北部を鉄道で横断するテーマだととらえました。差別用語も出てきますが、かつて日本軍が行った行為の一部を読者が想像するためには、必要な用語だと思いました。下巻に続きます。2025/07/05

olive

30
架空の都市・李家陳を舞台とし、戦争によって滅びるまでの50年余りを描いた物語。密偵として満州に渡った高木大尉と学生で通訳の細川。冒頭からピンチ!ロシア兵にスパイだと見破られて殺されちゃう?ここで、丸眼鏡へなちょこ通訳の細川退場か?と思いきや!細川こそが物語のカギを握る男として最後まで登場する。意外と早くに退場するのが高木だったのに驚いた。李家陳という町で、燃える土(石炭)を見つけた高木と細川。李家陳という町を、乗っ取った孫悟空。物語のはじまりは、この三人が関係しながらすすんでいく...下巻につづく2025/07/06

geshi

23
満州を舞台に日露戦争前夜から太平洋戦争終戦までを描く群像劇。感情を入れない乾いた文章で淡々と描かれているから、余計に登場人物たちに思いを馳せてしまう。世界とは、認識である「地図」と戦争の「拳」でできている、というテーマを刻銘に徹底して見せつける。歴史的な出来事が現在進行形で起こっているかのようなリアリティーを持ちつつも、李大綱と孫悟空のエピソードのようなエンタメ性高いエピソードもあって、視点もあっちこっち行きながらも読ませるんだから、とんでもない構成力だ。2025/07/05

numno1

6
満州を舞台にした歴史小説。上巻は日中戦争の手前くらいまで。いわゆる主人公がいない物語で、語り部が次々と変わっていきます。それでも、一応明男が主人公なのかな? 特定地域の近代史を時系列で語っていく点では「ゲームの王国」と少し感じが似ていますが、あれより悪ノリが少ない(奇人変人が出てこない)感じです。下巻はほぼ日中戦争の話になるわけですが、どこに着地するのか。2025/07/02

Decoy

2
壮大な、かつかなりエグめな物語。白紙の地図に描き込むことの面白さと、それによって生じる犠牲の非対称に、眩暈がしてくるほど…。登場人物たちに感情移入しづらいのは、あえてそうしているのか? 下巻も楽しみ。2025/06/30

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