出版社内容情報
東日本大震災により失われた日常と、得るべき希望。
東北に生まれ、東北に暮らす直木賞作家の、「あの日」を描かない、連作短編集。
三年前の秋、早坂希は勤めていた会社を辞めて仙河海市に戻ってきた。病弱の母親の代わりに、スナック「リオ」の切り盛りをしている。過去に陸上選手として活躍していた希は、走ることで日々の鬱憤や悩みを解消していたが、ある日大きな震災が起きて、いつも見る街並みが180度変わってしまう――。(「リアスのランナー」「希望のランナー」)
高校生の翔平は、津波により両親と家を奪われ、妹の瑞希とともに仮設住宅で暮らしていた。震災の影響で環境が大きく変わり、次第に心が荒んでいく翔平だったが――。(「ラッツォクの灯」)
東北の港町に生きる人々の姿を通して紡がれる、3・11からの再生の物語、全10編。
内容説明
会社を辞め、故郷の海辺の街・仙河海市で、病弱な母に代わってスナックを切り盛りしている希。過去、実業団に所属する陸上選手だった希は走ることで日々の鬱憤や悩みを解消していたが、震災によって生活が一変、いつも見る街並みも180度変わって―。(「リアスのランナー」「希望のランナー」)。大震災の前も後も、暮らしは続いてゆく。日々の営みから紡がれる再生と希望の物語、全10編。
著者等紹介
熊谷達也[クマガイタツヤ]
1958年宮城県生まれ。東京電機大学卒業。97年『ウエンカムイの爪』で第10回小説すばる新人賞、2000年『漂泊の牙』で第19回新田次郎文学賞、04年『邂逅の森』で第17回山田周五郎賞と第131回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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