出版社内容情報
戦国時代の大転換期の象徴といえる山城。信長や秀吉はその牙城をどう攻略したのか。『街道をゆく』を髣髴とさせる歴史エッセイ。
内容説明
山城とは文字通り、高所の利を活かすため山中に築かれた城のこと。岐阜城、小谷城、丹波八上城など、今でも山城跡にはさまざまな合戦譚や悲恋、涙を誘う落城物語が残る。戦国時代に数多く建てられ、やがて滅びたその城たちにはどのような来歴があったのか。歴史小説家の著者が各地を訪れその空気に触れることで、過去と現代を繋ぐ壮大な旅に読者を誘う、ロマンの詰まった歴史探訪エッセイ。
目次
第1章 山城破壊者・信長の出発点“岐阜城”
第2章 悲運に泣いた信長の叔母“岩村城”
第3章 琵琶湖東岸の大要塞“観音寺城・安土城”
第4章 朝倉どのの夢の跡“越前一乗谷城”
第5章 激戦に散った夫婦愛“小谷城”
第6章 焼討ちされた中世のシンボル“比叡山延暦寺”
第7章 松永久秀覚悟の自爆“信貴山城”
第8章 雑賀鉄砲衆の拠点“弥勒寺山城”
第9章 光秀の母は殺されたか“丹波八上城”
第10章 三木の干殺し“播州三木城”
第11章 畿内をのぞむ水車の城“洲本城”
第12章 中世の自由と山城の終焉“紀州根来寺”
追章 玄蕃尾城から賎ヶ岳へ“玄蕃尾城”
著者等紹介
安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年福岡県生まれ。図書館に勤務するかたわら、短編で日本全史を網羅した『血の日本史』で90年デビュー。2005年『天馬、翔ける』で第11回中山義秀文学賞、13年『等伯』で第148回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
ロイ
竜玄葉潤