出版社内容情報
「ママ! 帰ってきたよ!」愛犬を亡くして絶望の淵にいた女性に起こった、たくさんの奇跡──。著者史上、最も感動する犬小説。
内容説明
「嫌っ…嫌っ…嫌ーっ!私を置いて逝かないでーっ!」菜々子の心の時計は、愛犬の茶々丸が亡くなった五年前で止まっていた。孤独に逝かせてしまった罪の意識に苦しむ日々の中、彼女は一匹の捨てられた柴犬と出会う。愛情に満ちた眼で彼女をじっと見つめる犬の右頬には、ハート形の白い斑模様があった。それは茶々丸と全く同じで!?絶望の淵に立つ女性に起こった奇跡の連続を描く、感動長編。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
小説家。実業家。映画監督。1998年に『血塗られた神話』で第7回メフィスト賞を受賞し、デビュー。“黒新堂”と呼ばれる暗黒小説から、“白新堂”と呼ばれる純愛小説まで幅広い作風が特徴。芸能プロダクション「新堂プロ」も経営し、その活動は多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
98
主人公は若い女性ながら、一家言を持っています。ですので理屈に合わないことは許せないので社会でもすぐトラブルになります。その中で心を許せるのは愛犬で、その愛犬を亡くしてしまいます。ペットロスになった主人公は獣医のところで柴犬を見つけます。その柴犬が前の犬の生まれ変わりのような感じで主人公になつきます。元の飼い主やドッグカフェを営む人物とのやり取りもありますが、やはり犬が主人公ですね。私も2回ペットロスになりましたので気持ちはわかります。2024/10/10
ぽろん
37
もう、涙腺崩壊です。うちのポロンがICUに入った時の事が思い出されて・・・。うちもいい先生に恵まれて、無事、生還して17歳の天寿を全うしました。今頃虹の橋のたもとで待っていてくれている事でしょう。子武蔵が幸せになって良かった。強い子だね。子武蔵、茶々丸、そしてポロン大好きだよ。2024/11/13
タピオカ
17
前作の続きではないけど、前作同様に、ペットを飼ったことのある人にはたまらない、琴線に触れるお話です。大切にしていた茶々丸を喪い、喪失感と後悔から、二度と犬は飼わないと決めていた菜々子の元に現れた保護犬の小武蔵。そこから全てが回り始め、出会いって偶然でなく必然なんだと納得しました。涙なしには読めないけど、心がつながるということを改めて感じた良本でした。2024/12/08
なな
16
犬は家族なのね。2024/11/29
かずぺん
5
電車の中で読んではいけません。犬と暮らしたことのある人は、全て理解できます。2024/12/05