出版社内容情報
変な予感がするんだ。
扉の向こうで、何か恐ろしいものが、僕を待っている気がして――。
ミステリ、ホラー、SF……さまざまな終末的世界の絶望と、微かな光を描く異色の短編集。この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか――。
目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)。
僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)
など全7編を収録。
【プロフィール】
深緑野分(ふかみどり・のわき)
1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年刊行の長編『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞ノミネート、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』で第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞ノミネート、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補。19年刊行の『この本を盗む者は』で、21年本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」第3位となった。
内容説明
目を覚ますと、無人の遊園地にいた。僕をいじめた奴の死体まで転がっている。そこへ現れたのは、ナイフを持ったピエロ―。これは夢、それとも死後の世界なのか?(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)僕らは見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。だが、下された命令には恐ろしい真実が潜んでいた(「見張り塔」)。ミステリ、ホラー、SF…さまざまな終末的世界の絶望と微かな光を描く異色の短編集。
著者等紹介
深緑野分[フカミドリノワキ]
1983年神奈川県生まれ。2010年「オーブランの少女」で第7回ミステリーズ!新人賞佳作入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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