集英社文庫<br> 塞王の楯〈下〉

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集英社文庫
塞王の楯〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087446579
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第166回直木賞受賞作】
解説/加藤シゲアキ

どんな攻めをも、はね返す石垣。
どんな守りをも、打ち破る鉄砲。
「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!

太閤秀吉が病没した。押し寄せる大乱の気配。源斎は、最後の仕事だと言い残し、激し
い攻城戦が予想される伏見城へと発った。代わって、穴太衆・飛田屋の頭となった匡介は、京極高次から琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。立ちはだかるは、彦九郎率いる国友衆と最新の鉄砲。関ヶ原前夜の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける! 最強の楯と至高の矛、二つの魂が行き着く先は――。

【プロフィール】
今村翔吾(いまむら・しょうご)
1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューし、18年同作で第7回歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。同年「童神」で第10回角川春樹小説賞を受賞(刊行時『童の神』と改題)。20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞、『じんかん』で第11回山田風太郎賞、21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第6回吉川英治文庫賞、22年『塞王の楯』で第166回直木三十五賞を受賞。その他の著書に「くらまし屋稼業」シリーズ、「イクサガミ」シリーズ、『幸村を討て』、『茜唄』、『戦国武将を推理する』、『海を破る者』など。

内容説明

太闇秀吉が病没した。押し寄せる大乱の気配。源斎は、最後の仕事だと言い残し、激しい攻城戦が予想される伏見城へと発った。代わって、穴太衆・飛田屋の頭となった匡介は、京極高次から琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。立ちはだかるは、彦九郎率いる国友衆と最新の鉄砲。関ヶ原前夜の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける!最強の楯と至高の矛、二つの魂が行き着く先は―

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

385
今村翔吾の文体と語りの方法に慣れたのか、上巻よりは小説世界に投入できたように思う。この小説の眼目は、匡介を頂点とした石積みの穴太衆と、彦九郎を頭とあおぐ鉄砲鍛冶の国友衆に主軸を置き、大名をはじめとした武士たちの戦国乱世ではなく、あくまでも技術者の側からそれを描いて見せたことにあるだろう。そのことによって、間接的に京極高次や立花宗成らをも描き出したのである。そして、その限りではそれは成功を収めているだろう。一方、彼らに共通の目的であった戦乱を終わらせる云々は、余計だったのではないか。2024/07/16

鉄之助

214
上巻の面白さ以上の展開。綿密な取材に裏打ちされた穴太(あのう)衆の心情が直に伝わった。鉄砲の球が石垣に当たったとき発する音「石鳴き」。武士も付近の民も一緒に城に避難する「諸籠り(もろごもり)」…などなど初めて聞く美しい日本語で当時の様子が映像を見るように感じられた。石垣職人VS鉄砲職人「国友」との戦いも読みごたえ十分。「楯と矛」のせめぎ合いに圧倒された。2025/03/09

みこ

87
後編は丸々関が原前哨戦の大津城攻防戦を凄まじい熱量で描く。全編で京極高次は大泉洋をイメージしていたが、会場を促す三成の使者とのコントのようなやり取りからの一転して武士の矜持を見せ啖呵を切るシーンはまさに彼の芝居で見てみたくなった。ただ、今村氏は矛と盾を平等に描きたかったのかもしれないが、個人的には彦九郎視点のシーンは削って立花宗成とのやり取りだけで良かったように感じた。なんとなく話のテンポが中断されたように感じてしまった。2024/08/25

Willie the Wildcat

86
両雄対峙、辿り着く「青山白雲」。源斎の”因果”を肌で感じ、高次の民への想いを民が体現するのを目の当たりにして、それを実感。伊予丸の篝火が、両者の心に光を灯した感。最後の件で、彦九郎が語る矛と楯の必要性と矛盾。何事も「使い方=ヒト次第」であり、痛みを伴わないと学ばないヒトの愚かさを示唆。必須の過程ではあったが、ヒトの欲や驕りが目を曇らせ、矛盾のループを迷走。原点回帰できるのもヒト也。夏帆との祝言での〆、グッとくるものがある。Happily ever after♪2025/01/11

yamatoshiuruhashi

67
矛と楯、どちらが強いのか。国友の鉄砲、大筒と穴太の石垣の戦いが遂に始まる。かたやより新着想、より強力な銃から砲へと攻め続け、かたや人馬の動きを妨げる発想と倦むことのない粘り強さで崩されても崩されても矢弾飛び交う中で修復する石垣で守ろうとする。破壊と構築のイタチごっこが緊迫感を持って描かれる。双方の頭である国友彦九郎、飛田匡介の対照的な(或いは類型的かもしれない)人物像と城の主将・京極高次と前線の立花宗茂の二人の描写、其々に好ましく戦さえなければと思ってしまった。時代劇と人物を堪能。2024/07/22

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