出版社内容情報
沖縄返還をめぐる政府と米軍との密約を告発した西山太吉氏の、国を相手取った戦いを、妻と弁護士の視点から追った迫真のルポ。
内容説明
米統治下にあった沖縄の返還を前に交わされた日米間の密約。それを告発した新聞記者の西山太吉氏。しかし女性事務官から機密を入手した取材手法に問題をすり替えられた。密約が米公文書によって裏付けられたのはそれから30年近く後。本書は西山氏の妻と弁護士、二人の視点から描くという独創的な切り口で、西山氏の功罪を照射する。沖縄の問題にとどまらない、政府の闇を暴くノンフィクション。
目次
第1部 「夫の嘘」と「国の嘘」―西山太吉の妻 啓子(十字架;暗転;傷口;離婚;再生;逆風)
第2部 「過去の嘘」と「現在の嘘」―弁護士 小町谷育子(衝突;封印;反骨;記憶;宿題;告白;追及;判決)
著者等紹介
諸永裕司[モロナガユウジ]
1969年生まれ。東京学芸大学卒業。93年朝日新聞社入社。週刊朝日編集部、社会部、特別報道部などに所属し、2023年3月に退社。現在はフリーのジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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