出版社内容情報
音楽業界の<便利屋>蒔田は、自作曲のMVがバズったことからカリスマ歌手リカコと知り合い……。苦くて甘い、お仕事青春小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リク@ぼっち党員
7
音楽のことは何もわからないけど、杉井さんの音楽モノのすごさや迫力はわかる。前から読みたいと思っていたけど紙で見つからなかったので、こうしてリバイバルして頂けるのは助かる。DL数がメインの指標だったり、CD売上が土俵にギリ残っていたりと一昔前の価値観が残っているのいいな。音楽も文学も、人の心を揺さぶる作品は色褪せないモノだよなぁ。ラノベよりも更に『売上』に焦点が当たっているのが、社会人が主人公のこの作品の魅力かな。学生は好き勝手演れる、大人はしがらみがある。でも自由も不自由も音楽の糧になる。面白いものだな。2024/04/21
椎名
6
読もう読もうと思いながらまだ読めていなかったのでこうして改めて販売してもらえるのは助かる。あとがきで音楽もの美味しんぼと書かれていたのは笑ったが納得してしまった。そんな音楽の問題を音楽で解決していくという連作短編集だ。自分は、音楽やめるくらいなら音楽やめる、というリカコの台詞がハッキリと理解できたのはラストもラストだ。音楽の持つ魔力とも言うべき力やエネルギー、そしてそれらに魅せられた人間たちの生き様がありありと描かれている。やはり杉井光の音楽ものにハズレなし。2024/04/30
ソラ
3
【読了】A 単行本も持っているがまた読みたくなって文庫版も購入。杉井光さんの音楽モノに外れ無し。2024/04/29