出版社内容情報
「LOVE」は、必ず、めぐり逢う――
思わぬ場所での再会、知られざる過去との遭遇、甘酸っぱい恋の行方、切ないけれど前向きな旅立ち……。今年も賑やかで温かな、大人気シリーズ第17弾!
田町家が取り壊され増谷家・会沢家として生まれ変わろうとするなか、ついに〈かふぇ あさん〉の夜営業が始まる。見慣れないお客さんとともに、不思議な事件も舞い込み……。そして、藍子とマードックのイギリス生活にも大きな転機が。さまざまな変化や試みに、堀田家は「LOVE」を胸に挑んでいく。
【著者略歴】
小路幸也 (しょうじ・ゆきや)
北海道生まれ。広告制作会社退社後、執筆活動へ。2002年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。代表作「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ、「旅者の歌」「札幌アンダーソング」「国道食堂」シリーズなど著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
水色系
13
今年もやってまいりました、東京バンドワゴンの季節が…! ある種の様式美といえるサチさんのはじめのご挨拶。やわらかな話し方がすてきでうっとりするし、最近は登場人物も本当に多いので前回までの復習の意味合いもあるな。家族だと思ってもらって嬉しかった、と話す池沢さんに、「思う、じゃなくて家族だよ?」と青が返したところで泣いたよ。さみしくなるなあ。でもまたいつでも会えるから、大丈夫だよね。2024/04/21
TOMTOM
5
4月と言えば、『東京バンドワゴン』シリーズ!(文庫派)。今回は大きな事件らしい事件もなく、ほのぼのと皆さんの成長を読むことができました。サチさんの語りがいつも以上に多いように感じたけれどもどうでしょうか?ただ、出会いあれば別れあり、別れも始まりであると感じいる一冊でした。2024/04/19
m-t
4
東京バンドワゴンシリーズ勘一の曾孫たちがどんどん大きくなり、勘一たちにはそれぞれの老いが。それでも毎度巻き起こる事柄に家族友人知人たちの力と知恵で立ち向かっていく姿は変わりません。これから先どんな変化を迎えるのか楽しみです。動物たちも利口なんですよね。2024/04/20
Hideo Itoh
2
お正月に届く年賀状で近況を知るというのに似ている、春の「東京バンドワゴン」の発売。前作が、スピンオフ的な作品だったので、ひさしぶりに堀田家の1年を知ることができたってところかな。「出会って別れてまた出会って。人生ってのは面白いな。長生きしてこそ見られる景色ってのは、本当にあるもんだ」勘一さんには長生きしてもらって、これからも、毎年春に堀田家の新しい景色をわたしたちにも見せてほしいものです。2024/04/30
マルハ
1
★★★/52024/04/22