出版社内容情報
親戚の家を追い出され、児童養護施設で暮らす暁_あきら_は、大人を信用できずにいたが……。暁の子ども時代を描く、人気シリーズ番外編!
内容説明
両親がおらず、親戚の家に居候している小学生の暁。優しい叔母に守られて暮らしていたが、叔父の失業をきっかけに、穏やかだった日々は終わりを告げる。叔母の「嘘」で家を追い出された暁は、児童養護施設へ。大人を信用できない暁も、園長の諌早にだけは心を開くようになるが―。“寂しくても一人がいい。誰にも裏切られない一人がいい。”ほろ苦い少年時代の終わりを描く、シリーズ番外編。
著者等紹介
木原音瀬[コノハラナリセ]
高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。『箱の中』『美しいこと』をはじめとするボーイズラブ作品を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辺辺
15
辛いだろうとわかってる覚悟で挑むシリーズ番外編。やっぱりずっしりと重かった。暁の少年時代のお話。期待しては裏切られ信頼しては裏切られの続きで、人間不信になった根源の闇が深い。正直に生きる事の辛さ、大人の本音と建て前、誰かのための嘘が他の誰かを傷つける。エンバーマーを目指すきっかけがそうだったのかと納得。人生最期、土に帰る間際まで人としての尊厳を守ってくれる神聖で尊い職業なんですね。尊敬するわ。書き下ろしSSは大学時代、パットとの出会いとリチャードとの再会。暁の頑なに閉じた心をアルがどう開くのか続き楽しみ。2024/04/15
万論
5
暁の過去が明らかに。苦しいね。よく大人になったものだと思う。辛い話ばかり。2024/03/24
you
4
シリーズ番外編。暁の子供時代の話。叔母の家、施設と苦しい話だったが先が気になって一気読み。暁に幸せを!と本編のアルに期待して。旧版を読んだことがないのでどうなるのか、続きが早く出てほしい。2024/03/27
久遠の縁
1
暁の生い立ち、成長の過程、バックボーンが描かれる。こんなことがあったから、今、こうなんだとめちゃくちゃ心に沁みた。2024/04/15