出版社内容情報
光源氏の死後、次の世代の若者たちによる新しい恋の物語が語られ──。「源氏物語」を女性たちの声で描き直す、第五巻。(幻~夢浮橋)
内容説明
最愛の妻・紫上を失った51歳の光源氏は精気を失い、やがて彼もこの世を去る。そして物語の主人公は、出生の秘密に悩む源氏の子・薫と、闊達で好色な孫・匂宮になり―。本巻は、舞台を宇治に移した「宇治十帖」にあたり、次世代の若者たちの現代的な恋模様を描く。正反対の性格をした二人の青年と、彼らを愛する姫君たちが迎える衝撃の結末とは?圧巻の第五巻。「瀬戸内源氏」、堂々の完結!
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で第2回女流文学賞受賞。73年得度、筆名を晴美から法名の寂聴に変更。92年『花に問え』で第28回谷崎潤一郎賞、96年『白道』で第46回芸術選奨文部大臣賞。2001年『場所』で第54回野間文芸賞受賞。06年度文化勲章受章。11年『風景』で第39回泉鏡花文学賞、17年朝日賞を受賞。著書多数。21年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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