集英社文庫<br> るん(笑)

個数:
電子版価格
¥638
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
るん(笑)

  • 酉島 伝法【著】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 集英社(2023/09発売)
  • 文庫・児童書 ポイント2倍キャンペーン対象商品(8/24まで)
  • ポイント 12pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月23日 15時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445718
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

スピリチュアルと科学が逆転した、架空の日本で繰り広げられる不条理劇。
平熱は38度で、病気の原因はクスリを飲むこと――お祈りやおまじないで
すべての病気を治す世界を描いたディストピア小説。
『皆勤の徒』『宿借りの星』で日本SF大賞を2度受賞した著者の新境地!

結婚式場に勤める土屋は、38度の熱が続いていた。
解熱剤を飲もうとすると妻の真弓に「免疫力の気持ち、なぜ考えてあげない」と責められる。
……「三十八度通り」

真弓の母は、全身が末期の「蟠り」で病院のベッドに横になっていた。
すぐに退院させられ、今後はその病気を「るん(笑)」と呼ぶ治療法を始めることになる。
……「千羽びらき」

真弓の甥の真は、近くの山が昔の地図にはないと知り、登りはじめた。
山頂付近で、かわいい新生物を発見する。それは、いまは存在しないネコかもしれなかった。
……「猫の舌と宇宙耳」

【著者略歴】
酉島伝法(とりしま・でんぽう)
1970年、大阪府生まれ。作家、イラストレーター。
2011年、「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞し、
13年刊行の作品集『皆勤の徒』で第34回日本SF大賞を受賞。
19年刊行の第一長編『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞。
他の著書に『オクトローグ 酉島伝法作品集成』がある。

内容説明

舞台は、占いやまじないなどのスピリチュアルが科学と逆転した日本。「免疫力の気持ちを、なぜ考えてあげない」解熱剤を飲もうとして妻に叱責された夫は、高熱にうなされながら結婚式場で働き続けるが…(「三十八度通り」)。重篤な病で末期状態の真弓の母は病院を出て、自宅で千羽鶴を開くなど様々な治療を受けることに(「千羽びらき」)。日本SF大賞を二度受賞した奇才が放つ衝撃の連作小説。

著者等紹介

酉島伝法[トリシマデンポウ]
1970年大阪府生まれ。作家、イラストレーター。2011年「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞し、13年刊行の作品集『皆勤の徒』で第34回日本SF大賞を受賞。19年刊行の第一長編『宿借りの星』で第40回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価
 

購入履歴本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

57
スピリチュアルと科学が逆転した日本を舞台にした小説。ディストピア小説といってもいいだろう。理系の方が読んだらもしかしたら色々と化学反応が起きそうな本になっている。スピリチュアルと科学が逆転した世界で起きていること。風邪を引いたら、薬を飲むのではなく龍の水アクアを飲む。体調が悪いときは、休むのではなく、言霊に気をつけて免疫力をあげる。なかなかの世界であったが面白かった!2024/08/14

阿部義彦

18
新進SF小説家の酉島伝法の連作小説。全3話収録。同時代のSFの宮内悠介さんは好きで何作か追っかけて読んでましたが、伝法さんは話題作の『皆勤の徒』を読んでその独特の造語と人間の出てこない世界観には着いて行けなくて歳のせいにはしたくないが理解不能な所があって敬遠してましたが、この本はぱっと見は理解不能な造語らしきものは無く普通の日本語っぽいので読んでみました。とは言っても「蟠り」「次元上昇」「心縁」等の新語はあるけど、占い、オカルト、迷信等スピリチュアルが支配する町での不条理劇。筋は読めるが目的が理解できぬ。2023/10/22

佐倉

14
我々の世界における疑似科学、代替医療、スピリチュアルや謎マナー、偽史が常識となった世界を描く連作短編。Qアノン系の動画などを見た上で読むと解像度が上がるかもしれない。るん(笑)(癌が忌み言葉になったので言い換えてる)になった女性の視点で描かれる『千羽びらき』が非常に気持ち悪い作品で良かった。他のキャラはこの逆転世界のネイティブという感じだが、この作品の主人公はこちらとあちらが分岐する前のことを知っているような描写があり、変わってしまった世界へのもどかしさを押し殺しているような雰囲気が丁寧に描かれている。2024/05/03

Porco

13
酉島伝法の作品は『皆勤の徒』以来2冊目だ。そのため話の本質を掴めず文章を頭に流し込まれるタイプの作家の作品ということを覚悟して読めたと思う。相変わらず話が設定の難解さの割にシュールだけど、『皆勤の徒』は異世界の話と割り切れて読めたものの、本作は医療科学とスピリチュアルな民間療法が逆転した世界の他は、現代日本と近似しているためまだ話は理解しやすい。しかしいかにも怪しげな療法を至極当然のように話すからか、違う常識で生きてるリアルな人々という異形の異世界とは異なる異世界を見たように感じる。面白いけど疲れる作品。2023/12/29

オキアミ

12
科学と迷信が入れ替わった世界の話。短編3作品を収録。疑似科学やスピリチュアルを凝縮した世界観は圧巻。会話が始まれば大抵は話が通じない、二言目にはチャクラやら波動やら出てきて悪夢そのもの。舞台が結婚式場や病院など、悪い方向に進むものばかりなのも辛い。登場人物たちに嫌気がが刺すが、自分も科学に疑問を持たないで生きているので、同類なのかもしれない、変に気が引き締まってしまった。 面白かった。2025/06/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21536824
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品