出版社内容情報
死ぬまで嘉寿哉とくっついている、と決意を新たにする弐矢だが、相変わらず邪魔者たちが次々にあらわれ……モダン妖怪絵巻、完結!
内容説明
昭和初期。猫又の弐矢は、美貌の心理学者・嘉寿哉の家に居候中。ただ二人きりで過ごしたい弐矢の想いをよそに、二人の周りには世慣れた百目鬼や尊大な三峰山の犬神など、なぜか妖怪たちが引き寄せられる。因縁深い謎の美少年・紫夜と彼を取り巻く妖狐たちのたくらみを阻止すべく、彼らが主催する秘密の舞踏会に潜入する嘉寿哉たちだが…欲望渦巻く帝都で暗躍する、妖しく美しい妖怪たちの物語。
著者等紹介
真堂樹[シンドウタツキ]
東京都出身。『春王冥府』で1994年下期ノベル大賞受賞。中華風ファンタジー「四龍島」シリーズで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょん
13
美貌の心理学者と猫又弐矢のアングラ妖怪絵巻完結かな。ダンスホールを舞台とした妖狐たちの悪だくみに真っ向勝負で突っ込んでいく嘉寿哉の危なっかしさは相変わらず。嘉寿哉の出生の秘密も明らかになり、猫姿で寛ぐ弐矢の描写にホッとした。2023/06/04
あずとも
5
完結。妖狐達の企みを阻止すべく、彼らが主催する秘密の舞踏会に潜入する嘉寿哉の真っ直ぐさは変わらず。そして出生の秘密も明らかに。猫又の弐矢が健気すぎて最後の猫の姿で寛いでいる姿にほっとした。2023/06/04
青
4
★★☆☆☆2025/02/18
spike
0
大団円。主人公の出自がわかったようなちょっとぼやかしたような。エンディングの「猫」の幸せそうな感じが良い。2023/07/24