集英社文庫<br> 水を縫う

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集英社文庫
水を縫う

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445213
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第 9 回河合隼雄物語賞受賞作品】

松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。
学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが――「みなも」
いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とは――「愛の泉」ほか全六章。
世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。

【著者略歴】
寺地はるな(てらち・はるな)
1977 年佐賀県生まれ。大阪府在住。会社勤めと主婦業のかたわら小説を書き始め、2014 年『ビオレタ』でポプラ社新人賞を受賞しデビュー。20年咲くやこの花賞を、21年『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞を受賞。『大人は泣かないと思っていた』『ガラスの海を渡る舟』『タイムマシンに乗れないぼくたち』『カレーの時間』『川のほとりに立つ者は』『白ゆき紅ばら』など著書多数。

内容説明

手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている高校一年生の清澄。一方、結婚を控えた姉の水青は、かわいいものや華やかな場が苦手だ。そんな彼女のために、清澄はウェディングドレスを手作りすると宣言するが、母・さつ子からは反対されて―。「男なのに」「女らしく」「母親/父親だから」。そんな言葉に立ち止まったことのあるすべての人へ贈る、清々しい家族小説。第9回河合隼雄物語賞受賞作。

著者等紹介

寺地はるな[テラチハルナ]
1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。20年咲くやこの花賞を、21年『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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となりのトウシロウ

119
刺繍が好きで趣味は手芸という男子高校生・清澄。母、祖母、姉、家を出た父の雇い主、清澄とその家族視点で語られる連作集。女らしく、男のくせに、母親の愛とは・・・。世間的に言われる性別などによる普通の定義や価値観の押し付けに抗う事は大変なのだが、こんな考え本当はおかしいと縛られずに自由に生きようとする登場人物達。流れる水は清らかの清らかとは汚れたことがないという意味ではなく、淀まず進み続けるものを清らかと呼ぶ。世間に惑わされるのではなく自分の信じる道を進み続ける人の背中を力強く押してくれる作品。2025/02/01

エドワード

103
松岡家の姉の水青は女の子らしい格好が苦手、弟の清澄は刺繍や手芸が大好きだ。近く結婚する水青の「リボンもレースもフリルもいらない」ウェディングドレスを自分が作る、と意気込む清澄。水青の女の子らしさ嫌いの理由が重い。最近よくあるジェンダーフリーの物語と思いきや、はるかに越えた家族愛の物語だ。二人の離婚した両親、市役所勤務のさつ子とデザイナーの全、祖母の文枝等の目から見た家族の日々は、多少雑だけど愛に満ちている。清澄の才能は父親譲りかな?行き詰まったドレスを一日で仕上げる全がさすが。二人の名前の由来がいいね。2023/07/18

TAKA

83
普通とは、らしさとは、男だから刺繍をしたらダメなのか、女だから派手な衣装を着なきゃいけないのか。父親だから母親だから。カテゴリーにはめ込むことはもうやめませんかということ。好きなものは好きでいいんですよ。偏見くらいくだらないことはないと思う。価値観なんて所詮曖昧なものですからね。血が繋がってなくても家族は持てます。黒田さん章にホロッとさせられちゃいました。いい読書でした。2024/05/13

紫綺

74
単行本にて読了。川の流れのように緩やかに、あるいは激しく。それでも川は流れ続ける。「ふつう」って何?「当たり前」って何?問い続けながら流れていく6人の家族の物語。2023/11/10

ケ・セラ・セラ

67
手芸(刺繍)好きな男子高校生を主人公に据えた一冊かと思っていたらそうではなかった。各章、彼と彼の家族や登場人物たち視点で語る作品。彼らはそれぞれに世間がはめる型へモヤモヤした違和感を抱き続け、社会からの押し付けに抗って生きている。ヒリヒリ痛いほどの各人の章から、終盤にかけドレスが形になっていくさまには溢れるような思いが押し寄せ、胸が熱くなった。どの人物にも共感できる良作。2023/07/24

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