集英社文庫<br> 透明な夜の香り

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集英社文庫
透明な夜の香り

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087445091
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【第6回渡辺淳一文学賞受賞作】

香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。

元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。
その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。
「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。


【著者略歴】
千早 茜(ちはや・あかね)
1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21 回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37 回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。著書に、『男ともだち』『わるい食べもの』『神様の暇つぶし』『ひきなみ』など多数。

内容説明

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。どんな香りでも作り出せる朔のもとには、風変わりな依頼が次々と届けられる。一香は、人並み外れた嗅覚を持つ朔が、それゆえに深い孤独を抱えていることに気が付き―。香りにまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。

著者等紹介

千早茜[チハヤアカネ]
1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカのザンビアで過ごす。2008年『魚神』(「魚」改題)で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。09年同作で第37回泉鏡花文学賞受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そる

192
最近にしては珍しいジャンル。繊細な人の生きづらい話なのかと思えば探偵のような謎解きのような不思議な感じ。主人公の朔と一香はお互い必要というか惹かれてるというか気になるものの恋愛という感情ではなくて⋯名前の付けられない関係性。でもこれで良いのだと思う。そして丁寧な暮らし方が美しくて快適だろうな。新城のキャラがなかなか好きです。「「(略)正直、避けてた。それもあいつには伝わっちまうんだよな。言葉にしなくても他人の状態があいつはわかる。体調も感情もさ。けど、あいつのことは他人には伝わらない。理解されない」」2025/05/26

エドワード

133
あらゆる匂いを作ることの出来る調香師、小川朔。調香師が主人公の小説は時々あるね。眼に見えない<透明な>人や物の痕跡である香り。その神秘的で耽美的な特徴が文学の源泉となるのだろう。あらゆる匂いを感じてしまう朔の生き辛さ。もう一人の主人公、朔の洋館で働く若宮一香にも謎がある。訳ありの家族。独り暮らしで書店員のバイト中に動けなくなる。朔と働くうちに、徐々に生命力を取り戻していく。嘘やストレスや自律神経の乱れも匂うというから不思議だ。香りは遠い記憶をも呼び覚ます。一香の記憶とは?解説が小川洋子さん、一択の人選。2023/05/25

tenori

119
読んでいて、物語の映像が浮かび上がってくる小説。それに加えて香りまで添えてくるあたり、千早流の真骨頂。嘘を体臭から察知するほど特異な嗅覚ゆえネグレクトを受けた過去を持つ天才的な調香士・朔と、引きこもりの兄の自殺を止めることができなかったことで自分の感情を押し殺して生きる主人公・一香。孤高の香りを求める人々との関わりの中で、互いに潜ませた闇を紐解いた先の結末。四季おりおりの植物の描写や脇を固める登場人物たちのキャラクター設定も秀逸で、決して劇的とは言えない着地点も含めて読後感の良い小説。2023/07/17

となりのトウシロウ

108
桁外れの嗅覚力を持った天才調香師・小川朔、完全紹介性でオーダーメイドの香りを作る彼の元には、秘密を抱えた人が訪れる。そんな彼の元に家事手伝いで事務受付のアルバイトとして働き始めた若宮一香も、友人にも話したことのない大きな秘密を抱えている。朔の能力は匂いだけで目の前の人の行動や感情を全て顕にするが、朔は決して人に興味を示さない。二人の大きな欠落が読者をソワソワさせる。香りの記憶は深く、その香りに紐づく感情を蘇らせる。本作は今までの読書とは違った香りを醸し出していて、その香りが鮮烈な記憶となる予感がある。2024/09/08

ゆいまある

104
町外れの古い大きな洋館。浮世離れした天才調香師が暮らしている。庭師の老人源さんのキャラもベタ過ぎる。50年前の少女マンガかよ。りぼんかよ。なかよしかよ。天才調香師の手伝いを始めるメンタル不調な主人公。ヒキなのに家事の手際よすぎ。調香師からの厳格すぎる指示を守るうち、健康を取り戻し、やがて調香師の道具のひとつになってしまいたいというマゾヒスティックな願望を持つに至る。抑圧された性愛がどう成長するのかと思いきや、ラストそう来るの。依頼人のトラブルを香りで解決するミステリ要素あり、読みやすいし続編欲しい。2023/12/31

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