出版社内容情報
終戦直後。良文、13歳。闇市で暴力にさらされながら生きていた。老いぼれ犬・高樹刑事のまばゆい刹那を描くシリーズ第一弾。
内容説明
終戦直後。焼け跡を疾駆する影があった。良文と幸太。ともに13歳。浮浪児狩りにあい、収容されていた施設から逃走する影だった。食うや食わずの生活。盗んだ洋酒や煙草を闇市で売りさばいて命を繋ぐ。多くを大人に搾取されながら。望まぬ早熟。仲間の裏切り。闇。魂を毀されるような暴力を見せつけられ、良文の中に獣が生まれた。老いぼれ犬と呼ばれた高樹良文刑事の眩い刹那を描くシリーズ第一弾。
著者等紹介
北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年唐津生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門を、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。また、2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞を、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞を、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞を受賞。10年に第13回日本ミステリー文学大賞を、11年『楊令伝』で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞し、13年に紫綬褒章を受章。ほかの著書に『三国志』(全13巻)、『史記 武帝紀』などがある。16年、第64回菊池寛賞を受賞。17年、「大水滸伝」シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞。20年、旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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