出版社内容情報
超能力少年だったジローはNYに招かれ、新大陸で彼の冒険が始まる。壮大なスケールで根源的な問いを発し続ける、文学表現の極致。
内容説明
超能力少年として知られたジローは22歳。NYの研究機関で軟禁状態となるが、訪れた天文学者ニューマン、教え子の宇宙飛行士ジムの導きで脱出。砂漠での生活を経て、自らの足で新たな一歩を踏み出す。アメリカの広大な地を遍歴し、先住民の苛酷な儀式に加わり、ゲリラの活動に身を投じ…。旅の果てに彼を迎えるのは。思想、科学などあらゆる分野を包括する「文学の力」を示す傑作が、今再び投下される。
著者等紹介
宮内勝典[ミヤウチカツスケ]
1944年ハルビン生まれ。鹿児島の高校を卒業後、渡米。世界60数ヶ国を歩く。アメリカで13年暮らす。79年『南風』で第16回文藝賞、81年『金色の象』で第3回野間文芸新人賞、2006年『焼身』で第57回読売文学賞、第56回芸術選奨文部科学大臣賞、11年『魔王の愛』で第22回伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐倉
14
かつて超能力少年だったジローがアメリカの研究所に招待され軟禁同然の扱いを受ける。研究所に見学に来ていた天文学者と宇宙飛行士の手引きを受けて脱出し、大陸を放浪していく。恐竜の化石発掘隊、独立を目指す先住民の部族を転々としながら、ジローはかつて接触した複合意識、そしていまある存在の意味を追求しようとしていく。長く肉体を酷使する旅の合間に挿入される寓話たち…不器用にしか飛べない始祖鳥と猿に掴み取られて貪られてしまった雀、自由に飛び回る蜂鳥、怠惰と捨て置かれながら実は誰よりも高い意識を手に入れた異星人…が印象的。2025/06/06
鈴川愛夏
3
#読了 二ページ目から宗教も人種も超越した世界へ引き込まれた。古い古い人類が誕生する前の歴史・近未来、宇宙… 読み解く者によって感想がかなり異なりそうな小説であった。長かった。2023/01/26
じんこう
1
むむむ・・・難しい本でした。2023/03/08
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